May 2010特集「アーカイブ2.0」

Magazine

特集:アーカイブ2.0

Introduction:藤村龍至
「今こそ、アーカイヴの可能性を考える」
建築アーカイヴの設置を巡っては、これまでも多くの議論がなされてきたが、アーカイヴの技術的環境は、デジタル化以後、私たちの世界の記録のあり方も「有用な記録を選別し残す」構造から、「ありとあらゆる記録を残す」構造へと移行されつつあり、それに伴ってアーカイヴを利用するイメージも少しずつ変わりつつある。こうした現状から、アーカイヴの現在と未来を考える。
Cover Interview:槇文彦
「開かれたアーカイヴのネットワークをめざして」
日本には建築アーカイヴがない、といわれるが、いくつかの大学に特定の建築家の資料が集中して保管されている現状がある。こうした日本の状況に合わせた、ネットワーク型の建築アーカイヴの構築を提唱する。
Interview:南條史生[森美術館]
「グローバルな視点から過去と未来を考える」
ネットワーク型アーカイヴの可能性を認めつつも、円滑な運営の前提となるフォーマットの整備や著作権問題の解決を指摘するための上位の組織の必要性を指摘する南條史生氏。有効なアーカイヴ環境の実現のために今、必要な議論とは。
Interview:矢部俊男[森ビル]
「TOKYO MODEL --東京の近未来を俯瞰する」
1:1000で東京全体を再現し、半年に一度ずつ更新を続けているという「TOKYO MODEL」。都市のライフログのようなこの装置こそが、都市空間の将来像を描くための俯瞰的な視点と、空間的な刺激をもたらす。
Text:保坂健二朗[東京国立近代美術館]
「アートから考える建築アーカイヴの未来」
「建築が生まれるとき」「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」のキュレーションを手がける保坂健二朗氏が捉える建築アーカイヴの可能性とは。
Mail Dialogue:井関武彦[Foster and Partners]
「アーカイヴに支えられる巨大設計組織」
世界中にプロジェクトを展開し、800人ものスタッフを抱えるFoster and Partnersでは、アーカイヴ・ライブラリが整備され、活発に利用されているという。世界最大級の設計事務所を支えるアーカイヴの役割とは。