現代アートを対象にした、ウェブマガジンと会員制コミュニティ
Magazine
- 特集:WEB世代から今、生まれつつあるもの
Introduction:藤村龍至
「2010年に描かれる情報と空間の関係」
- 私たちが生きる2010年代の社会では、情報技術の本格的な実装に伴って、建築にもアートにも、新たな表現の試みが現れ始めている。情報インフラが私たちの日常に深く浸透した現在、互いに隣接する音楽やアート、社会学や情報処理技術などの諸分野で生まれつつある、新たなアウトプットのあり方とは。
- Text:南後由和
「『集合知型リサーチ』という試み」

- かつて1960年代の都市リサーチは、統計のビジュアリゼーションであった。1990年代後半のデジカメの普及は、70年代以降の路上観察的リサーチをよりカジュアルにした。今現れつつあるのは、こうしたマクロ/ミクロ的アプローチを超える第3の道としてのWEB上での検索技術を用いた都市リサーチである。
- Mail Dialogue:李明喜[matt]
「空間を考える——情報と物質のあいだ」

- コンピュータサイエンス、webテクノロジーと空間デザインを統合し、新しいデザイン手法を開発・研究する「ping pong project」は、単なるデザイン手法の提示だけでなく、「空間」の捉え方そのものを書き換えようとする。WEBの複雑なネットワークを、そのダイナミクスも含めて現実世界に変換させようとする。pingpongプロジェクトは、新しい時代の コミュニケーション理論であり、ネットと現実の間の変換ツールを提供する。