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東急プラザ 表参道原宿

4月18日に東急プラザ 表参道原宿がオープンします。

6Fのテラスから、晴れている日は富士山を望めます。









展覧会のお知らせ「川村麻純 Mirror Portraits」

久しぶりに展示をいたします。
是非ご高覧ください。


現代アートの学校MADキュレーション・プラクティス2009修了生企画展覧会
「川村 麻純  Mirror Portraits」
日時:8 月21 日(日)- 8 月31 日(水)11:00-19:00  
入場無料 日休
オープニングレセプション:8 月20 日(土)18:00-20:00
アーティストによるトーク:8 月20 日(土)19:00-




"Mirror Portraits"展は、AITが開講している現代アートの学校MAD(Making Art Different)の2009年キュレーション・プラクティスの修了生三名が企画した展覧会です。普段社会人として働く三人のキュレーターは、それぞれ全く違うバックグラウンドや視点を持っています。

三人は、AITオフィスのある「代官山」をキーワードに考え、この度、アーティストの川村麻純とともに、非常にユニークな展覧会を実現しました。これまで多くの建築写真を手がけてきた川村は、「代官山」というキーワードに対し、代官山の都市文化を形成してきた建築空間「ヒルサイドテラス」に目を向けました。

川村は、ヒルサイドテラスに関わりのある女性たちに母親についてのインタビューをし、彼女たちのポートレートを撮影しました。彼女たちが語った母との思い出は、本人とは異なる第三者の女性により語り継がれます。その物語に、鑑賞者の記憶が重なり合うとき、合わせ鏡のように、鑑賞者の様々な記憶が喚起されるでしょう。

8月20日(土)のレセプションでは、19時から、アーティストによるミニ・トークもあります。
ぜひアーティストを囲んでの作品鑑賞のひとときをお楽しみください。皆様のご来場をお待ちしています。

【概要】
会期:2011 年8 月21 日(日)- 8 月31 日(水)11:00-19:00 *日休
オープニングレセプション:8 月20 日(土)18:00-20:00  *アーティストによるトーク 19:00〜
会場:代官山AITルーム
入場料:無料
主催:「mirror portraits」展実行委員会(後藤夕紀子 森田理紗 新海さやか)
協力:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT/エイト]
展覧会詳細

彫刻と絵画をめぐるワークショップ / 絵東方恐怖譚 / 色と形を並べる

おすすめの展覧会とイベントについて

1.近藤恵介さんと冨井大裕さんによるワークショップ『彫刻と絵画をめぐるワークショップ』

昨年12月に近藤恵介さんと冨井大裕さんによる2人展『あっけない絵画、明快な彫刻』という展覧会が開催された。
近藤さんは、日本画材を使用し身の周りにある様々なものをシンプルな構図で描く画家で、冨井さんは日用品を使用し原理的な彫刻の両立を試みる作品で知られるアーティストである。
展示にあわせ、初日に関連イベントとして『彫刻と絵画をめぐるワークショップ』が行われた。
当日の流れは、冨井大裕さんの指導による彫刻を制作し(前半)、近藤恵介さんの指導により制作した彫刻へ彩色(後半)をするというもの。
私も参加し、写真にうつっている作品を制作した。これは彫刻部分は他の方が制作し、彩色を私がしたもので、自分が色を塗ることを想定し制作した彫刻部分は他の方の手へ渡ったという訳である。
この作業の流れは彫刻と絵画の歴史上の関係を元に考えられたワークショップとのこと。
作業は決められた幾つかの行程がある為、自分の制作したいようにコントロールすることができない。
その枠組みの中で、ものをつくる経験は貴重な体験だった。

そのワークショップが好評だった為、現在、東京都現代美術館で開催されている『MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方』の関連イベントとして
今週末に『彫刻と絵画をめぐるワークショップ』が再び行われるそう。

以前から、近藤恵介さんの作品と冨井大裕さんの作品は建築の方が作品を見ると、得るものが多いのではないかと思っている。
この機会に自分の思考を解きほぐすべく、参加されてみてはいかがでしょうか?
3月は近藤恵介さん、冨井大裕さん、それぞれの展示も行われているので、興味を持たれた方はそちらにも是非。


冨井大裕×近藤恵介『MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方』関連イベント『彫刻と絵画をめぐるワークショップ』
2011年3月12日(土)14:00 -
東京都現代美術館 講堂
定員30名(事前申込制)参加無料






2.冨井大裕さん個展『色と形をならべる』

色と形は、それ自体に実体がない。色も形も必ずなにかしら現実のものに付属しているのであり、我々はものを見る時、色と形がものと分かち難く結びついた姿を見ている。 つまり、2つのものを並べた時、それはすでに複数の色と形を組み合わせたことになり、造形をしたといえる。
(中略)
私の制作とは、この日々の造形行為を顕在化させ続けることによって、造形の価値を問い続けることである。  
ー 冨井大裕『色と形をならべる』ステートメントより抜粋

<展覧会について>
冨井大裕は2000年代初めより、主に日用品を用いて立体作品を制作し続けています。これまでの制作に一貫して、冨井は素材としてのものに固有の色と形を本来ものが持つ能力と捉え、その能力に逆らうことなく扱うことによって様々な形状の立体作品へと昇華させています。 冨井にとって非常に重要なことは、素材として選ばれた日用品があたかも彼が初めて目にした対象であるかのように、等しく同じ価値を持たせるという過程です。こうして本来の価値や用途から完全に解放されたそれらの日用品は、水平または垂直に重ねる / 並べるという作家のシンプルな行為により、新たなあるべき色と形を備えた造形作品へと生まれ変わります。 『色と形を並べる』と題された本展覧会は、これまでの冨井作品の柱となるコンセプトを再考し、その最も根源的な部分を顕在化する試みです。それは作家本人の言葉を借りれば、我々が日々目にしている世界の成り立ちを見つめ直すことでもあると言えましょう。 今展覧会では、スクエア型タイルカーペットを積層状にした新作を中心に、水平/垂直/色 という要素にフォーカスした彫刻作品を展開いたします。
ー 冨井大裕『色と形をならべる』プレスリリースより抜粋

冨井さんの作品は私が拙い言葉で説明するより実際に作品を見ていただければ、冨井さんがあるインタビューで発言されていた「基本的には、世界にあるもの全部が素材というか、全てのものをフラットに見たいんです。」という言葉を体感できると思う。
ART iTの田中功起さんと冨井さんとの往復書簡も示唆に富んだ対話。


冨井大裕個展『色と形をならべる』
2011年3月4日(金) - 3月26日(土) 
レントゲンヴェルケ



3.近藤恵介さんと古川日出男の2人展『絵東方恐怖譚』

近藤恵介さんと小説家の古川日出男さんによる2人展。

この展覧会は、『美術手帖』4 月号(3/17 発売)掲載の「図説東方恐怖譚」(小説・古川日出男/絵・近藤恵介)とリンクした 形態の展覧会です。
誌上で展開されたコラボレーションを延長させ、展覧会という形式で誌面とは異なった表現を試みます。
誌面では、古川の小説と近藤の絵画が複雑に絡み合い、文字を読む、絵を観る、ページをめくる、といった本を読む行 為の中でしか表現出来ない小説と絵画の関係を模索しました。
本展では、誌上で発表された「図説東方恐怖譚」から「絵東方恐怖譚」へとタイトルを変え、ページをめくる体験から 展示空間に足を運び空間で作品と対峙する、という体験に位相を変えます。
制作はいくらかのプロセスを経て行われました。最初に古川の 100 文字 ×8 篇のテキストが執筆され、それを起点とし て絵とテキストを往復させ作品を積み上げていく作業を繰り返し、それぞれの普段の制作におけるテーマとは遊離した 異形の作品へと徐々に形を変化させていきました。 近藤は制作の過程で絵と文章の関係を模索するうちに、天平時代に制作された絵巻物《絵因果経》を参照するに至ります。
《過去現在因果経》という教典を絵解きした《絵因果経》は、我が国で制作された最古の絵巻物です。物語が下半分に書 かれ、それに対応した絵が上半分に描かれるというイレギュラーなフォーマットを持つ《絵因果経》は、1000 年以上も 前につくられたものの持つ「古さ」と、絵と文章の関係の端緒となったものとしての「奇異さ」を併せ持ち、今観ても 多くの想像を喚起します。この《絵因果経》のフォーマットを下敷きに制作された近藤の絵画は、古川の物語を載せる 為の器としても機能し、現代に書かれた物語を様々な位相で読むことのできる状態へと変化させ、小説が普遍性を獲得 する一助となっています。
本展では、『美術手帖』誌上で発表された近藤による絵画 8 点に、誌上では隠匿された本展の起点となった古川の 100 文 字 ×8 篇のテキストを古川自身の手で書き加えられたものが展示されます。それに加え、近藤自身初の試みでもある絵 巻物も制作されます。また、昨年の 7 月に開催された”the coffee group”の CD『ワンコインからワンドリップ』のリ リースイベントの際に、衆人環視のなか行われたパフォーマンスで制作された小説と絵「バ・カ・ン・トの 7 月 11 日の 静かな道程」を写真家・かくたみほ氏協力のもと初公開いたします。
誌面と展覧会場が交錯しつつも、両者が独立した強度をもつ作品群を内包し、かつ関係性の間にのみ生まれる質感を感 じていただけるかと思います。 絵と文章の関係を問い直し更新させていく、仕掛けと企みに満ちた試みをご高覧いただければ幸いです。
ー 近藤恵介 | 古川日出男 2人展『絵東方恐怖譚』プレスリリースより抜粋

私はこの展覧会のDMと美術手帖に掲載される写真の撮影を担当させてもらいました。プレスリリースだけを読むとなんだか非常に難しい印象を受けるかと思いますが、美術手帖を事前に読んでいただき展示会場に足を運ばれると、絵と文章の関係を問い直し更新させていく、仕掛けと企みに満ちた試みを体感できるかと思います。DMは戸塚泰雄さん(nu)のデザインです。 


近藤恵介 | 古川日出男 2人展『絵東方恐怖譚 』
2011年3月19日(土) - 4月9日(土)
gallery countach 清澄
 




絵画の身振り / 音楽からとんでみる2

おすすめの展覧会とイベントとCDについて

1.近藤恵介さんの個展『絵画の身振り』

現在、近藤恵介さんの個展『絵画の身振り』後期展 -前期に歩みよる- が岡山のSatellite | サテライトにて開催されている。
今回の個展は、前期と後期の2部構成で、現在開催されている後期では、岡山で滞在制作した作品、東京に戻って制作した作品が中心になっており、前期展を引き継ぎながら、新しい身振りを繰り返して、後期展に接続しているとのこと。
瀬戸内国際芸術祭も開催中なので、是非足を運んでいただけたらと思う。
近藤さんの作品は、日本建築学会『建築雑誌』2010年3月号で表紙にも使用されていました。


近藤恵介個展『絵画の身振り 後期 -前期に歩みよる-』
2010年8月13日 (金) - 9月13日 (月)
Satellite | サテライト(岡山)
入場料無料




(c)kondokeisuke


(c)kondokeisuke


2.蓮沼執太さんのイベント『音楽からとんでみる2』

蓮沼執太さんが主催するイベント『音楽からとんでみる』が9月11日 (土)に開催される。
このイベントのフライヤーがNoritakeさんによるイラストをメインにしたシンプルなデザインで、私は気に入っていて部屋に貼っている。
9月15日には、シングル『シャンファイ/快快「Y時のはなし」O.S.T http://www.shutahasunuma.com/site/shangfai_faifai.html 』も発売される。
曲を聴いてみると、今までの蓮沼さんのよさも継続しつつ、新しい段階に入ったであろうことがわかる。
リリースに際して佐々木敦さんが書いていたテキストが蓮沼さんの音楽を的確に言葉にしていると思う。
ミュージックヴィデオはアーティストの小金沢健人さんが制作されているそうで、こちらも楽しみ。


『音楽からとんでみる2』 
2010年9月11日 (土)
六本木スーパーデラックス
OPEN 18時半/START 19時
LIVE:
サンガツ
にせんねんもんだい
木下美紗都
蓮沼執太チーム(石塚周太、イトケン、斉藤亮輔、Jimanica)
DJ:
佐々木敦 
畠中実
鈴木雄介(the coffee group)
前売:¥2500ー
当日:¥3000ー(共にドリンク別)






3.the coffee group のCD『ワンコインからワンドリップ』

そして古川日出男、蓮沼執太、小島ケイタニーラブ(ANIMA)、鈴木雄介、近藤恵介の5人によるユニット、the coffee groupのデビューCD『ワンコインからワンドリップ』。
2010年2月から始まった、昼間の渋谷O-nestを会場にして、回数を重ねてきたイヴェント『ワンコインからワンドリップ』。
ワークインプログレスの方法で制作過程を公開しながら作り上げてた渾身のアルバム。
古川さんの言葉と蓮沼さんの涼やかなメロディが強く耳に残る。
いつも飲んでいる珈琲について、遠くの土地やコーヒーにまつわる様々なことを考えさせてくれる1枚。


the coffee group 『ワンコインからワンドリップ』
WEATHER 044 / HEADZ 140
¥ 2,500(tax incl.)
the coffee group are :
小島ケイタニーラブ(作詞)
近藤恵介(アートワーク)
鈴木雄介(コーヒー提供+ターンテーブル)
蓮沼執太(作曲、演奏、プロデュース)
古川日出男(小説、朗読)


Mejunje(メフンへ)

Mejunje(メフンへ)

アーティストユニットMejunje(メフンへ)の展覧会 "Ola ~体でみる景色"を三軒茶屋のwaitingroomへ見に行く。

メフンヘは、ブエノスアイレス(アルゼンチン)在住の、Julian Gatto(ジュリアン・ガット、1979年生まれ)とMercedes Villalba(メルセデス・ヴィラルバ、1983年生まれ)によるアーティストユニット。「全てのことを少しずつ知ること」を活動テーマとしている彼らは、滞在先での地域性を活かした素材と自身のドローイングやシルクスクリーンを展示空間に合わせて配置し、空間を活かした作品を制作することで知られている。

メフンヘの2人は今年の春に葉山を訪れ、habitableの住人である親子3人と約1ヶ月間、一緒に生活する経験を通して、作品制作とオープンハウス、ワークショップ、展示を行った。そして、それらの作品を今度は三軒茶屋にあるwaitingroomのプライベートな空間にて再構築した展覧会が今回の展覧会。

私は以前、青山のワンダーサイトのオープンスタジオで彼らの作品を見たのだが、非常に印象に残っており、今回の展示を楽しみにしていた。そして期待通り、居心地がよい緩やかな時間が流れる空間で時間を過ごすことができた。

彼らが作品を作る過程が興味深い。
まず作品を発表する場所をリサーチしてコンテクストを見いだすことから始まる。そして、その土地で拾った資材や自生植物、壊れた器や空き缶、使用後の牛乳パックなどを使用し、彼らのドローイングやそれらを空間にあわせて構築し、独自の構成でインスタレーションで作品を作る。
場所をリサーチして制作するという点を考えると、彼らの作品は建築家の仕事と類似する部分があるのではないかと思う。また近年植物を建築に使用する建築家が多い中で、その地域にある植物の特性を活かしたものがあってもいいように感じていたので、植物の特性をその土地の場所性に活かすような視点からも気がつくことがあるのではないかと感じた。

自宅の一部をギャラリーとしているwaitingroomのスペースも含めて、彼らの作品はいわゆるホワイトキューブとよばれるような空間ではなく、このようなスペースで展示されることが重要で、作品そのものと展示される場所がリンクして相互作用が働くことが実感できる展示だった。会期中、植物が日々変化していくのもいい。ギャラリーの山内さんとの会話で、植物に対する気持ちがこの展示を通して変化したというエピソードも興味深かった。

今週末までの展示だけれど、是非足を運んでこの展示空間を体感していただけたらと思う。
日中の陽の光が差している時間帯がおすすめです。








7月16(金)7月17日(土)
金&土の13:00~19:00のみのオープンとなります。
waitingroom


■ メフンへについて
ブエノスアイレス(アルゼンチン)在住の、Julian Gatto(ジュリアン・ガット、1979年生まれ)とMercedes Villalba(メルセデス・ヴィラルバ、1983年生まれ)によるアーティストユニット。「全てのことを少しずつ知ること」を活動テーマとしています。

GattoはCooper Union(NY)を卒業し、ブエノスアイレスを拠点にヨーロッパ、米国、日本など世界各地で作品を発表するアーティスト。Villalbaは社会文化人類学を専門とし、ヨーロッパを中心に様々なプロジェクトに参加しています。共に2009年度レジデンスアーティストとして、トーキョーワンダーサイト(東京)に滞在しました。

ドローイング、ガーデニング、日曜大工、詩の執筆、散歩、他人の庭の構造を見て創造力を膨らます等の行動を通じて集められた知識の集積は、植物や様々なオブジェクトを使ったインスタレーションとして作品化されます。

現在発売中のエココロにメフンへが紹介されています。
特集「ベランダの森」で、世界各国のクリエイターがベランダに持つ庭が、それぞれ見開きで紹介されており、P.30にてブエノスアイレスにあるメフンへのアパートのベランダが紹介されていますので興味をもたれた方はぜひこちらも読んでみてください。

今日の建築

NAP Times「今日の建築 Vol.2」が発売中です。
今回は、中村拓志さんの師匠にあたる隈研吾さんにインタビュー。
「建築と場所」をテーマに、グローバル社会における建築の行く末から、最近の隈建築の傾向、建築家の処世術まで、たっぷりと語っていただきました。
建築ジャーナリスト淵上正幸氏による、隈研吾VS中村拓志の師弟インタビューも収録しています。
今回から、一部300円で、都内の書店のみの限定販売を行っております。
南洋堂書店Shibuya Publishing & Booksellers、にて先行販売をしております。




蓮沼執太チーム『ワナパンチ!』ツアー・テン

蓮沼執太チーム『wannapunch!』ツアー・テンを見に行く。

快快(faifai)の『Y時のはなし』(蓮沼氏が音楽を担当)のプレビュー公演や□□□ファンファーレバンドの演奏もあり、非常に濃厚で楽しい時間だった。

蓮沼執太チームがツインドラムになっており、演奏しているメンバーが楽しみながら演奏をしているのが伝わってくるいい演奏だった。ライブの時に流れていた八木良太さんの制作したPVが音と寄り添いながらも見ている人の感覚を拡張していくような映像で気持ちがよい。





快快(faifai)の作品は人形を使ったものなのだけれど、私は人形に釘付けだった。
藤谷さんが制作した人形が非常に斬新で、それも今回の公演の見どころだと思う。
快快(faifai)の演劇は一見すごくPOPなのだけれど、見終わった後に心の深い部分に働きかける作品だと思っている。

蓮沼君は昨年、9つの音楽をダウンロードするというフリー配信を自分のサイトで9ヶ月間行ったり、Podcast型ラジオ番組『ウインドアンドウインドウズ』の司会とディレクションを始めたりと、既存のメディアに委ねる形ではなく自分から作品やコミュニケーションを発信する場所を軽やかにつくっていっているのがいいなと思う。
最近始まった『ヒデオブジェクトケイタニーラブ×シュータクティクス』もユニークなプロジェクトで作家の古川日出男さんとバンドANIMAのヴォーカル小島ケイタニーラブさんと蓮沼君が、とても身近で、とても遠い"coffee"をテーマに朗読・歌・音楽の枠にとらわれない想像もつかないプロジェクトだそう。webで発表しながらもそれだけではなく、実際のイベントを交えながら進行するプロジェクトというのが蓮沼君らしい。


自分のいるジャンルを拡張する場を築きながら、かつそのジャンルそのものに真摯に向き合う蓮沼君や快快(faifai)の姿勢に共感する人は多いと思う。


快快(faifai)の『Y時のはなし』
3/4(木)
16:00~  【After talk:坂口恭平】
20:00~  【Dj:Maltine Records Showcase】
3/5(金)
15:00~  【Dj:Maltine Records Showcase】
20:00~  【Dj:Maltine Records Showcase】
3/6(土)
14:00~  【Live:蓮沼執太(Shuta Hasunuma)】
19:00~  【Dj:快快(faifai)】
※【】内は全て、公演後のイベント内容です。
at VACANT

ヒデオブジェクトケイタニーラブ×シュータクティクス『ワンコインからワンドリップ』
2/23(火)OPEN/START 13:30 CLOSE 14:30
当日:¥500- 1coffee付き。(20名限定)
出演:古川日出男 (朗読) 、小島ケイタニーラブ (弾き語り)、蓮沼執太 (サウンド)
coffee提供:鈴木雄介
at 渋谷O-nest 6F






Mountain House - Nevada City USA by Atelier Bow-Wow

Tokyo Art School 「『壁』の無い東京へ
塚本 由晴(アトリエ・ワン/建築家)×安冨 歩(東京大学東洋文化研究所教授/社会科学者)を聞きに行った。


レクチャーの内容は塚本氏が「戸建て住宅から見える『東京』」、安冨氏が「『東京』でどう生きるか?」 というそれぞれの話をして、最後に対談という流れだった。
塚本氏の言葉は建築に詳しくない私が聞いても話が明解、明晰であり、そしてなにより興味深い。
レクチャーは対談の醍醐味が感じられる絶妙の組み合わせだった。
私が印象残ったのは、安冨氏の郊外や田舎の開発の話。こういう考えは建築の側からはでにくいだろう発想だが、非常にユニークで実現可能だと思う。


レクチャーの後、「今日の建築」でお世話になったのでご挨拶をする。
私はロンドンのHeyward Galleryで展示されていた「Life Tunnel」とロスのRedcat Galleryで展示された「Small Case Study House」が非常に好きで、是非自分も体験してみたい。「Small Case Study House」はコンセプトがとてもシンプルでいいと思う。


建築写真家でIwan Baanという方がいる。
彼のサイトの「ountain House - Nevada City USA by Atelier Bow-Wow 」を見ていたときのこと。

1.家の家具のサイズや配置、小物の色の組み合わせが素敵でセンスがいい人が住んでいるなと思う。
2.ハンモックに揺れている写真を見て、ん?この犬に見覚えがある気がすると思う。
3.犬と向かい合っている人物を見て、帽子と顔に見覚えがあるなと思う。
4.室内の壁に貼られた紙をみて、使用している色からマイク・ミルズかもしれないと思う。
5.アトリエ・ワンの事務所にマイク・ミルズのFireworksのポスターが貼られていたのを思い出す。
6.女の人がMacを見ている。黒髪でショートでMacだとミランダ・ジュライかもしれないと思う。

そうだった!


素敵な家だ。あまり家を見ても住みたいと思うことは少ないのだが、非常に素敵。周囲の環境も素晴らしい。


塚本氏と話をした際、建築写真の話をして共感する。
建築では竣工写真を撮ることが多いけれど、私は住まれている家の方がより興味がある。
どんな風に住まうのか、実際に暮らしてからの建築の写真のほうが建築と人との関係が見てとれて惹かれる。
建築写真の用途もいろいろとあるので、竣工写真が必要な理由もわかるのだけど、私は建物そのものよりも建物と住まい手との関係に興味があるのだと思う。
古くても住み手に愛されて一緒に月日を重ねる建築はとても魅力的だ。


塚本氏もそのように思われているようで春に発売されるRizzoliからの「The Architectures of Atelier Bow-Wow: Behaviorology」 では写真を撮り直したとおっしゃっていた。
どんな写真なのかなと楽しみ。


画像はIwan Baanさんのサイトのキャプチャ。
キャプチャというのはデジカメと大差ない気がする。
写真と画像の違いを意識している人でキャプチャで面白い作品を作る人もいそう。


それとミランダ・ジュライの「No One Belongs Here More Than You」の翻訳が新潮社のクレストブックからこの冬刊行ときいて胸を踊らせて数カ月。
冬はいつまでを冬というのだろう?早く読みたい。最近読んだ小説の中で一番記憶に残っているのはミランダ・ジュライの「共同パティオ」。


私がミランダ・ジュライマイク・ミルズが好きなのとアトリエ・ワンがいいなと思うのは同じ理由からなんだなと気がついた。







東京藝術大学 先端芸術表現科 卒業|修了制作 2010

東京藝術大学 先端芸術表現科 卒業|修了制作 2010を見に行った。
色々と気になる作品があったが、私が特に印象に残ったのは明石雄さんの作品と下平千夏さんの作品だった。


明石さんは元々は絵画の人で先端に入ってから意識的に写真へと向かっていったように思う。
絵画といっても、自分で着色した砂を使用して絵を描いていた。

写真と絵画の融合をやりたいと以前に話していたが、どういう形でそれが具現化できるのかイメージがあまり浮かばなかった。
が、今のスタイルになって、こういうことがやりたかったのかと理解できる。

「stormy/disoder」というタイトルのこの作品は、写真技法と絵画技法を併用したもの。
技法としては、暗室内で感光乳剤をスプレーガンで吹き付けてパネルごと現像しているそうでネガには、予めフォトショップでモザイク加工したデータをフィルムプリントしたものを使用しているとのこと。

明石さんが制作意図に送ってくれたテキストを転載させてもらう。

これは制作に入る前の個人的なエピソードですが、
ある時、ユーチューブの劣悪な環境でオペラを見て、突然涙が出てきました。
その事をよく考えていたのですが、
きっと画像が劣化し音質も悪く、言葉も外国語でわからず、殆どの記号が劣化して取り払われたときに
その沈下する情報とは逆に、「愛」という事とそれを含んだ大きな意味での「人」という事だけが、唯一強く浮き彫りになっていたのだと思いました。
今こそ、誰もが実はもっていながらも口には出さないことを
もう一度大きな声で言ってみようと思いました。

今回の作品ではそのための形式を特に強く意識した結果、
絵画の自らの身体で描き出す力と、写真の切実な現実性を融合させたものになりました。

明石さんとダムタイプの話をしたことがあって、非常に熱を帯びて話していたことを思い出した。
その時の熱とこの制作意図は繋がるものがある。



下平さんは武蔵野美術大学の建築学科を卒業している。
彼女の作品は「見る」ことと空間のことを扱っている作品が多いように思う。
今回の作品のタイトルは「chasm」。
人と空間の関係によって生まれるエネルギーを可視化する表現を行っているとのこと。今回の作品はバンクアートの空間をねじ曲げ、それによって生じるエネルギーの収束を表現したそう。
近づいてみるとわかるけれど、これが輪ゴムで出来ている!
彼女の展示場所は外に近い場所で外光が入る。
暗い建物の中を歩いてきて眩しい光の手前にある場所も作品とあっていて素敵。
多分、そういうことも考えてこの場所にしたのだと思う。


私は当日カメラを持参していなかったので画像は二人からいただいた。


今週末までの展示だけれど、色々な作品があって楽しめるので是非足を運んで体感していただけたらと思う。







(c)Yu Akashi



(c)Nacasa & Partners

水の洞窟

お正月に宮城県へ帰省した際、前から気になっていた北上川沿いにある隈研吾氏設計の北上川運河交流館「水の洞窟」へ足を運んだ。


建築は土に埋れたような丸みを帯びた柔らかな曲線の外観や建物を覆っている植物により、周辺環境と穏やかに打ち解けている印象を受ける。
私が訪れた日は休館日だった為、残念なことに建物の内部に入ることは出来なかったが、開口部のベンチに座り川の流れを見ていると、風に揺れる植物の様子や様々な種類の鳥が悠々と飛んでいく姿が視界に入ってきた。
当日は雪だったけれど、緑の濃い季節に訪れるとかなり異なる印象を受けるのではないかと思う。


屋根になっている山のような膨らみは歩道になっており歩くことができ、一番高い位置からは建物の明かり採りであろう窓を下に見ることができる。
窓には角度がついており、川の向かい側の山と流れる川とが映り込んで写真のフレームのようだった(雪や水滴が残っており全体を見ることができず、ゲルハルト・リヒターのオーバーペインテッド・フォトグラフが頭を過ぎる)。
窓に映った景色を下に見下ろすというのは稀有な体験だった。


同じ景色を眺めていても開口部に座って景色を眺めている際は景色を映像として見ているような気がしたが、窓の映る景色を見ている際は写真を見ているように感じ、越後妻有アートトリエンナーレに出品している友人のアーティスト内海昭子さんの作品「たくさんの失われた窓のために」のことを考えた。
私たちの目は目の前の景色を自由に見ているつもりでも全然自由に見ることができていないことを、そのような時に思い出す。きちんと物事を「見る」ために区切る「フレーム」についてを考えていたら、また写真のことを考えていた。建築の中に身をおいたり、建築を眺めていると写真のことを考える時間が広がる。


タイミングよく、2月5日(金)~3月6日(土)WAKO WORKS OF ARTで4年ぶりにリヒターの"オーバーペインテッド・フォトグラフ"の新作の展示があるとのことで楽しみ。







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