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東京藝術大学 先端芸術表現科 卒業|修了制作 2010

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東京藝術大学 先端芸術表現科 卒業|修了制作 2010を見に行った。
色々と気になる作品があったが、私が特に印象に残ったのは明石雄さんの作品と下平千夏さんの作品だった。


明石さんは元々は絵画の人で先端に入ってから意識的に写真へと向かっていったように思う。
絵画といっても、自分で着色した砂を使用して絵を描いていた。

写真と絵画の融合をやりたいと以前に話していたが、どういう形でそれが具現化できるのかイメージがあまり浮かばなかった。
が、今のスタイルになって、こういうことがやりたかったのかと理解できる。

「stormy/disoder」というタイトルのこの作品は、写真技法と絵画技法を併用したもの。
技法としては、暗室内で感光乳剤をスプレーガンで吹き付けてパネルごと現像しているそうでネガには、予めフォトショップでモザイク加工したデータをフィルムプリントしたものを使用しているとのこと。

明石さんが制作意図に送ってくれたテキストを転載させてもらう。

これは制作に入る前の個人的なエピソードですが、
ある時、ユーチューブの劣悪な環境でオペラを見て、突然涙が出てきました。
その事をよく考えていたのですが、
きっと画像が劣化し音質も悪く、言葉も外国語でわからず、殆どの記号が劣化して取り払われたときに
その沈下する情報とは逆に、「愛」という事とそれを含んだ大きな意味での「人」という事だけが、唯一強く浮き彫りになっていたのだと思いました。
今こそ、誰もが実はもっていながらも口には出さないことを
もう一度大きな声で言ってみようと思いました。

今回の作品ではそのための形式を特に強く意識した結果、
絵画の自らの身体で描き出す力と、写真の切実な現実性を融合させたものになりました。

明石さんとダムタイプの話をしたことがあって、非常に熱を帯びて話していたことを思い出した。
その時の熱とこの制作意図は繋がるものがある。



下平さんは武蔵野美術大学の建築学科を卒業している。
彼女の作品は「見る」ことと空間のことを扱っている作品が多いように思う。
今回の作品のタイトルは「chasm」。
人と空間の関係によって生まれるエネルギーを可視化する表現を行っているとのこと。今回の作品はバンクアートの空間をねじ曲げ、それによって生じるエネルギーの収束を表現したそう。
近づいてみるとわかるけれど、これが輪ゴムで出来ている!
彼女の展示場所は外に近い場所で外光が入る。
暗い建物の中を歩いてきて眩しい光の手前にある場所も作品とあっていて素敵。
多分、そういうことも考えてこの場所にしたのだと思う。


私は当日カメラを持参していなかったので画像は二人からいただいた。


今週末までの展示だけれど、色々な作品があって楽しめるので是非足を運んで体感していただけたらと思う。







(c)Yu Akashi



(c)Nacasa & Partners

みんなからのコメント

そうなんです、輪ゴムでした。
私は遠くから見て毛糸かパスタに見えたのですが、近づいてみると輪ゴムが連なっていました。
私は昼に見たのですが、夜に見ると雰囲気が異なってうける印象が違いそうな作品ですよね。
投稿者
川村麻純
2010/02/22 02:49
輪ゴムだったんですねー。 よるだったのもあって、何か麻ひもくらいかとおもっていました。 きれいだった。
投稿者
ico
2010/01/23 23:47

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