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- 02月 08日 07:10 / FDmountwill_millsの日記
- [社会] #LRAJ2010 Ust配信 PCの前でぶっ続けで見た
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表示いたします。
「アートと建築:今わたしたちが表現したいこと」実況レビュー03
第三部です。満員御礼。

+++
■作品のプレゼンテーション
・名和晃平さん

インターネットで出会ったものをモチーフにすること、
ビーズ、起毛といったテクノロジーによって実現される作品、
現代でしか作り得ない手法によって、
経験的に知っているもともとの形態が消えていく境界が面白い。
別のものになる瞬間、ボリュームだけがあるという状態に
切り替わるときに、ものに対して自分が何を見ていたか、
ということの発見があり、次の作品へと続いていく。
今後は蓄積されているダウンロードデータを
組み合わせたり加工したりしてトランスコードしていきたい。
・石上純也さん

自分を取り巻く色んなものがひしめく大きな環境のなかで
新しいバランスを作り上げていくことで
一過性のものではない、世界の成り立ちのようなものを発見したい。
たとえば計画中の物件で
小さすぎて成立しない住宅と小さすぎて成立しない庭が補完し合って
新たな空間が生まれるものを考えている。
そこにおいてはインテリアとエクステリアの切り分けを失くさざるを得ない
そのなかでどちらつかずで成立している均衡状態をつくりたい。
部分と全体を同時に設計して、
ヒエラルキー、方向性を取り払っていきたい。
プランニングがかなり厳密にされてながら、その操作の痕跡を消したい。
結果としてそれは森のような空間になる。
森の木の配置を科学的に追及できるかもしれないが、
実際体験するときにシステムが見えてこないことが豊かな空間体験につながる。
膨大な環境要素のなかで突然成立する部分と全体のバランスを考えたい。
+++
■五十嵐さんモデレート

両者ともデジタルな身体感覚が見に付いた以降、
コンピュータライゼーションされた以降の感覚と技術がないと現れない作品。
両者のお互いの印象を語っていただく。
・名和さん→石上さん(アート→建築)
巨大なテーブルを見て、とにかく作り方に興味を持った。
素材の扱い方が建築家というより彫刻家の作品に見えた。
また、建築は単位を操る人だと思っていたが、
KAIT工房では単位すら解体して空間を作っている
ところについて詳しく聞きたい。
石上さん回答
→建築の設計とプロダクトの設計の違いは原寸で考えられないこと。
全体像を考えるときにスケールを伸縮させざるを得ないところが
建築の抽象性につながっている。
ダイレクトに具象へタッチできないところ、
スケールが混在しているということが可能性を獲得している。
・名和さん→石上さん(アート→建築)
慣習的な身体寸法をもとに設計する人と
ヴァーチャルな世界のみで設計する人がいるが、石上さんはどっち?
→石上さん回答
両方。自分の身体的な納得が得られるまで原寸も作ればアプリも作る。

・五十嵐さん→名和さん&石上さん
ビジョンが先?素材が先?
→名和さん回答
偶発的な素材との出会いや
特性、物性は常々調べておくことで、
新たにビジョンが拡張されていくことはある。
これまでの延々と人間の体を彫刻してきた歴史があるなかで
現代において何を彫刻するかを、素材をいじりながら抽象的なレベルで考えている。
たとえば水粘土を触りながら水分そのものを彫刻に出来ないか、など。
ピクセルではガラスの彫刻が作りたかったのではなく、
レンズで覆うことでものがそこにあるのに
映像的にしか捉えられないという現代的な状態が作りたかった。
素材そのもの美、と言うよりそこから抽出されるコンセプトまで到達したい。
「彫刻」という分野表現でどこまでのことが出来るかを考えたい。
→石上さん回答
ビジョンとマテリアルの関係を考えると言うより、
物質/非物質をなるべく等価に扱いたい。
スケールにおいてもヒエラルキーをなくしたまま設計したい。
+++
■藤村さんまとめ
コンピュータ的感覚と新たな物性ということはアートでも建築でもかつて散々語られたこと。
それを受けてどちらもよりナマな物質を扱うことに過剰に回帰していたが、
二人のお話を聞いて、ゼロ年代の終わりに生まれた色んなものを改めて
当時の文脈で読み直す必要があるのではないかと思う。
+++
■JPレビュー
名和さんのインターネットによるモチーフ画像検索という手法は、
制作という感覚というより、まるで生活のなかの家事的感覚に思える。
自分を取り巻く環境の要素を、生活していくくらいの素直なレベルで受け取りながら、
それらを再構成したり、石上さんのようにそこに隠れている要素同士の
新たなバランスを見つけていく目線が、新鮮な驚きを与えるとともに、
「ネタ」に陥らない、普遍的な感動と経験を生んでいくように思えた。
第4部:杉本博司(アーティスト)× 青木淳(建築家)
へつづく
+++
『AAR』&『G-tokyo 2010』共催トークセッション:
「アートと建築:今わたしたちが表現したいこと」実況レビューINDEX:
第1部:藤村龍至(建築家)× 中村竜治(建築家)× 長谷川豪(建築家)
第2部:金氏徹平(アーティスト)× 永山祐子(建築家)
第3部:名和晃平(アーティスト)× 石上純也(建築家)
第4部:杉本博司(アーティスト)× 青木淳(建築家)
第5部:藤本幸三(エルメスジャポン執行役員)× 西沢立衛(建築家)

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■作品のプレゼンテーション
・名和晃平さん

インターネットで出会ったものをモチーフにすること、
ビーズ、起毛といったテクノロジーによって実現される作品、
現代でしか作り得ない手法によって、
経験的に知っているもともとの形態が消えていく境界が面白い。
別のものになる瞬間、ボリュームだけがあるという状態に
切り替わるときに、ものに対して自分が何を見ていたか、
ということの発見があり、次の作品へと続いていく。
今後は蓄積されているダウンロードデータを
組み合わせたり加工したりしてトランスコードしていきたい。
・石上純也さん

自分を取り巻く色んなものがひしめく大きな環境のなかで
新しいバランスを作り上げていくことで
一過性のものではない、世界の成り立ちのようなものを発見したい。
たとえば計画中の物件で
小さすぎて成立しない住宅と小さすぎて成立しない庭が補完し合って
新たな空間が生まれるものを考えている。
そこにおいてはインテリアとエクステリアの切り分けを失くさざるを得ない
そのなかでどちらつかずで成立している均衡状態をつくりたい。
部分と全体を同時に設計して、
ヒエラルキー、方向性を取り払っていきたい。
プランニングがかなり厳密にされてながら、その操作の痕跡を消したい。
結果としてそれは森のような空間になる。
森の木の配置を科学的に追及できるかもしれないが、
実際体験するときにシステムが見えてこないことが豊かな空間体験につながる。
膨大な環境要素のなかで突然成立する部分と全体のバランスを考えたい。
+++
■五十嵐さんモデレート

両者ともデジタルな身体感覚が見に付いた以降、
コンピュータライゼーションされた以降の感覚と技術がないと現れない作品。
両者のお互いの印象を語っていただく。
・名和さん→石上さん(アート→建築)
巨大なテーブルを見て、とにかく作り方に興味を持った。
素材の扱い方が建築家というより彫刻家の作品に見えた。
また、建築は単位を操る人だと思っていたが、
KAIT工房では単位すら解体して空間を作っている
ところについて詳しく聞きたい。
石上さん回答
→建築の設計とプロダクトの設計の違いは原寸で考えられないこと。
全体像を考えるときにスケールを伸縮させざるを得ないところが
建築の抽象性につながっている。
ダイレクトに具象へタッチできないところ、
スケールが混在しているということが可能性を獲得している。
・名和さん→石上さん(アート→建築)
慣習的な身体寸法をもとに設計する人と
ヴァーチャルな世界のみで設計する人がいるが、石上さんはどっち?
→石上さん回答
両方。自分の身体的な納得が得られるまで原寸も作ればアプリも作る。

・五十嵐さん→名和さん&石上さん
ビジョンが先?素材が先?
→名和さん回答
偶発的な素材との出会いや
特性、物性は常々調べておくことで、
新たにビジョンが拡張されていくことはある。
これまでの延々と人間の体を彫刻してきた歴史があるなかで
現代において何を彫刻するかを、素材をいじりながら抽象的なレベルで考えている。
たとえば水粘土を触りながら水分そのものを彫刻に出来ないか、など。
ピクセルではガラスの彫刻が作りたかったのではなく、
レンズで覆うことでものがそこにあるのに
映像的にしか捉えられないという現代的な状態が作りたかった。
素材そのもの美、と言うよりそこから抽出されるコンセプトまで到達したい。
「彫刻」という分野表現でどこまでのことが出来るかを考えたい。
→石上さん回答
ビジョンとマテリアルの関係を考えると言うより、
物質/非物質をなるべく等価に扱いたい。
スケールにおいてもヒエラルキーをなくしたまま設計したい。
+++
■藤村さんまとめ
コンピュータ的感覚と新たな物性ということはアートでも建築でもかつて散々語られたこと。
それを受けてどちらもよりナマな物質を扱うことに過剰に回帰していたが、
二人のお話を聞いて、ゼロ年代の終わりに生まれた色んなものを改めて
当時の文脈で読み直す必要があるのではないかと思う。
+++
■JPレビュー
名和さんのインターネットによるモチーフ画像検索という手法は、
制作という感覚というより、まるで生活のなかの家事的感覚に思える。
自分を取り巻く環境の要素を、生活していくくらいの素直なレベルで受け取りながら、
それらを再構成したり、石上さんのようにそこに隠れている要素同士の
新たなバランスを見つけていく目線が、新鮮な驚きを与えるとともに、
「ネタ」に陥らない、普遍的な感動と経験を生んでいくように思えた。
第4部:杉本博司(アーティスト)× 青木淳(建築家)
へつづく
+++
『AAR』&『G-tokyo 2010』共催トークセッション:
「アートと建築:今わたしたちが表現したいこと」実況レビューINDEX:
第1部:藤村龍至(建築家)× 中村竜治(建築家)× 長谷川豪(建築家)
第2部:金氏徹平(アーティスト)× 永山祐子(建築家)
第3部:名和晃平(アーティスト)× 石上純也(建築家)
第4部:杉本博司(アーティスト)× 青木淳(建築家)
第5部:藤本幸三(エルメスジャポン執行役員)× 西沢立衛(建築家)
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