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象虫:マイクロプレゼンス

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甥っ子へのプレゼントと言いつつ、実は自分が見たくて買いました。

「象虫:マイクロプレゼンス―小檜山賢二写真集」 出版芸術社

僅か数ミリのゾウムシの、表面のシワシワや産毛まで立体感を持って見ることができる。
何より驚きなのは、オトシブミを含めた形の多様さで、この世の生き物とは思えない。
マイクロと言っても、ゾウムシは肉眼でも見えるので、こんなに違う世界に住んでいるとは思っていなかった。
肉眼で見えているのは世界のほんの一部だけ、というのはよく言われる話だが、
顕微鏡まで行ってしまわない絶妙なスケール感が面白い。

ゾウムシの写真は「マイクロフォトコラージュ」という技法を使っている。
接写写真の焦点の部分だけをコラージュするそうだ。
遠近法がきいていない写真なので、スケール感が無く、ゾウムシが数メートルもの大きさにも見える。
都市や室内など、物の関係性のある写真を撮ったらどのようになるのだろうか。

ちなみに、ゾウムシの「鼻」は口で、長い口吻を使ってドングリなどに穴をあけ、産卵する。
口が抜けなくなり、そのまま死んでしまうものもいる。
それくらいしか覚えていないので、ファーブル昆虫記ではゾウムシは結構地味な話だったような気が。
ファーブル昆虫記の中で印象深いのは、やはりフンコロガシの話ではないでしょうか。
フンコロガシのフン玉の描写が本当に美味しそうなのと、
どこに卵を産むのか、を探る部分のドラマチックなくだり。

動物より虫の方がフィジカルな話が多くて面白い。動物って大体コミニケーションの話に収束してしまうし。
蛇足かつ暴論ですが。

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