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ブルーベアオフィス神山
「空家町屋2011」ワークショップ、後半戦に入りました。東京藝術大学、昭和女子大学、東京工業大学、東京都市大学、東洋大学、立命館大学、徳島大学、琉球大学から20名超の大学生・大学院生が参加して、毎日賑やかに神山町寄井商店街の未来について議論が行われています。ワークショップについて詳しくは後日ブログ上で紹介させて頂きますが、14日に行われた中間発表会の様子がイン神山のサイトにアップされています。イン神山「空家町屋2011・中間発表会」はこちら。
8月20日(土)13時30分から神山町の農村環境改善センターにて今回のワークショップの発表会を行います。参加自由ですので、興味のある方は是非ご参加下さい。
前置きが長くなりましたが、昨年の空家町屋2010で行った改修工事でブルーベアオフィス神山として生まれ変わった河野宅の竣工写真をご覧下さい。
+++

ブルーベアオフィス神山は東京にオフィスを持つlooptoのトム・ヴィンセントさんが運営する、クリエイターの短期滞在施設です。プログラムについて詳しくはlooptoサイト内のブルーベアオフィス神山をご覧下さい。
長屋の一戸を改装したブルーベアオフィス神山のファサードは商店街の町並みと連続するようにデザインしました。廃校となった木造の小学校の建具を再利用しつつ、全体に格子を取り付け新しく入る建具と馴染むようにしました。
メインエントランスは写真右側の引き戸となります。左側の大きな三枚引き戸は商店街から裏にある山の風景が見えるように、透明性の高いデザインになりました。

三枚引き戸から内部に入り、裏側を見ている写真です。向こう側に山が見えます。裏庭は今回の改修工事では手をつけませんでした。ランドスケープデザイナーや造園家の方がブルーベアオフィス神山に滞在されることを期待して、今後の改修の余地を残しています。
改装前に傾いていた柱もそのままになっています。1階は多目的なオフィスやアトリエ・ギャラリーとして使われるため、床はコンクリートの土間になっています。床がフラットになったせいでより柱の傾きが目立つようになりました。

2階は居住スペースとなっています。既存の2階の床半分を吹き抜けとし、残りはロフトとなりベッドルームとなっています。階段はもともとあった階段を再利用しています。1階と2階のレベル差が変わったため、1階床のコンクリートが盛り上がって出来た様なデザインでそのレベル差を埋めました。収納はもともと河野宅にあったタンスや長持をそのまま使わせてもらいました。昔からあっただけあって、しっくり馴染みます。

吹き抜けを上から眺めている写真です。三枚引き戸を通して商店街からクリエーターが作品を作っている様子が見えるようになっています。また、クリエイターが神山を去る際に、神山に作品を残していくというのがトム・ヴィンセントさんが決めた滞在のルールなのですが、その作品を壁面に展示出来るようにしています。

階段の手前に足場板が見えますが、その下には芋穴があります。芋穴というのは、床下に掘られた穴にモミガラを入れてサツマイモを保存していた穴です。神山限定というわけではないと思いますが、古い家屋がたくさん残る神山では良くみかけます。
その芋穴を今回の改修工事で何かに使いたかったのですが、何も思いつかず・・・芋穴も今後滞在するであろう、クリエイターやアーティストに託されました。一応ワインセラーにする等の案は出たのですが、今もまだ手つかずで残っています。いいアイデアをお持ちの方は是非坂東までご一報下さい。
1ヶ月強の工事期間を経て、東京から参加して下さった学生やボランティアの皆さん、神山町の方々、大工さん達、NPO法人グリーンバレーの方達、ここには書ききれませんが、本当に色々な人の力を借りてブルーベアオフィス神山は完成しました。関わって下さった皆さん、どうもありがとうございました。
ブルーベアオフィス神山は神山の変化に合わせてこれからも姿を変えていくと思います。自分の手を離れてどのように使われていくのか楽しみですし、必要があればまた自分の手で追加工事をさせてもらいたいと思っています。神山町を訪れた方は是非ブルーベアオフィス神山を訪れてみて下さい。
8月20日(土)13時30分から神山町の農村環境改善センターにて今回のワークショップの発表会を行います。参加自由ですので、興味のある方は是非ご参加下さい。
前置きが長くなりましたが、昨年の空家町屋2010で行った改修工事でブルーベアオフィス神山として生まれ変わった河野宅の竣工写真をご覧下さい。
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ブルーベアオフィス神山は東京にオフィスを持つlooptoのトム・ヴィンセントさんが運営する、クリエイターの短期滞在施設です。プログラムについて詳しくはlooptoサイト内のブルーベアオフィス神山をご覧下さい。
長屋の一戸を改装したブルーベアオフィス神山のファサードは商店街の町並みと連続するようにデザインしました。廃校となった木造の小学校の建具を再利用しつつ、全体に格子を取り付け新しく入る建具と馴染むようにしました。
メインエントランスは写真右側の引き戸となります。左側の大きな三枚引き戸は商店街から裏にある山の風景が見えるように、透明性の高いデザインになりました。
三枚引き戸から内部に入り、裏側を見ている写真です。向こう側に山が見えます。裏庭は今回の改修工事では手をつけませんでした。ランドスケープデザイナーや造園家の方がブルーベアオフィス神山に滞在されることを期待して、今後の改修の余地を残しています。
改装前に傾いていた柱もそのままになっています。1階は多目的なオフィスやアトリエ・ギャラリーとして使われるため、床はコンクリートの土間になっています。床がフラットになったせいでより柱の傾きが目立つようになりました。
2階は居住スペースとなっています。既存の2階の床半分を吹き抜けとし、残りはロフトとなりベッドルームとなっています。階段はもともとあった階段を再利用しています。1階と2階のレベル差が変わったため、1階床のコンクリートが盛り上がって出来た様なデザインでそのレベル差を埋めました。収納はもともと河野宅にあったタンスや長持をそのまま使わせてもらいました。昔からあっただけあって、しっくり馴染みます。
吹き抜けを上から眺めている写真です。三枚引き戸を通して商店街からクリエーターが作品を作っている様子が見えるようになっています。また、クリエイターが神山を去る際に、神山に作品を残していくというのがトム・ヴィンセントさんが決めた滞在のルールなのですが、その作品を壁面に展示出来るようにしています。
階段の手前に足場板が見えますが、その下には芋穴があります。芋穴というのは、床下に掘られた穴にモミガラを入れてサツマイモを保存していた穴です。神山限定というわけではないと思いますが、古い家屋がたくさん残る神山では良くみかけます。
その芋穴を今回の改修工事で何かに使いたかったのですが、何も思いつかず・・・芋穴も今後滞在するであろう、クリエイターやアーティストに託されました。一応ワインセラーにする等の案は出たのですが、今もまだ手つかずで残っています。いいアイデアをお持ちの方は是非坂東までご一報下さい。
1ヶ月強の工事期間を経て、東京から参加して下さった学生やボランティアの皆さん、神山町の方々、大工さん達、NPO法人グリーンバレーの方達、ここには書ききれませんが、本当に色々な人の力を借りてブルーベアオフィス神山は完成しました。関わって下さった皆さん、どうもありがとうございました。
ブルーベアオフィス神山は神山の変化に合わせてこれからも姿を変えていくと思います。自分の手を離れてどのように使われていくのか楽しみですし、必要があればまた自分の手で追加工事をさせてもらいたいと思っています。神山町を訪れた方は是非ブルーベアオフィス神山を訪れてみて下さい。
河野宅改修工事 その5
今日から「空家町屋2011」ワークショップが始まります。今年はどんな夏になるのか、とても楽しみです。昨年神山で行った河野宅改修工事のレポートは今回で最後になります。
+++
8月も終盤になり、昭和女子大学からまたお手伝いがたくさん来てくれました。8月中旬から来て下さっていたのですが、徳島で活躍されている建築家の渡邊攝子さんも毎日忙しい仕事の合間を縫って色々とサポートして下さいました。なんと渡邊さんは私が通っていた高校の1学年上の先輩でした。

写真は外装に杉板を張っているところです。大工さんがあらかじめしゃくりを入れてくれた杉板を、一枚一枚長さを調整してから張っていきます。開口部に合わせて加工するのが難しそうでしたが、学生達の技術もだんだん熟練してきたようで、奇麗に張ることが出来ました。

2階部分の杉板を張っている間に、1階に防虫防腐のためにキシラデコールを塗りました。手前にいるのは、徳島市の大工さん。なんと、ボランティアで参加して下さっています。

2階のキシラデコール塗り。作業しているのは、先ほどの大工さんのいる誉建設の鎌田さん。鎌田さんのお父さんの実家が神山だったそうで、プロジェクトに興味を持って下さり、会社ぐるみで参加して下さいました。さすがプロの施工、美しい仕上がりになりました。

写真では分かりにくいですが、1階の土間コンクリートを打設しました。ファサードも1階は格子が取り付けられました。格子を塗装していないので、なんだか壁の裏側が見えているような不思議な外装になっています。ワイヤーフレームの世界のような。格子の色をどうするか悩みましたが、最終的にはグレーで塗りました。

内装の仕上がりです。漆喰塗りも素人だらけでやったのですが、左官屋さんにいろいろと教えてもらい、奇麗に仕上がったと思います。
この時点で8月31日、夏の終わりと同時に予定していた工事期間が終わりました。私も学生も学校が始まってしまうため東京に引き上げました。新しく作った大きな建具や2階の格子の取り付け、塗装などが終わっていませんが、週末を使って私と先ほどの渡邊さん、須磨さん、誉建設の方々、神山の方々の力を借りて9月中には完成させることが出来ました。
工事をやっている最中は、上手くいかない大工さんとのコミニケーション、デザイン上の葛藤、暑い中での作業、慣れない環境での共同生活など大変なことが多く、二度とこういうカタチでのセルフビルドはやるまいと懲りていたのですが、東京に帰ってくると、ぽっかりと胸に穴が開いたような気分になりました。工事の最中は大変でしたが、毎日全力を出し切れる楽しい日々だったのだと思います。今後も続けていこうと改めて思いました。
色々な方の力を借り、空家だった河野宅はブルーベアオフィスイン神山として生まれ変わりました。工事に関わって下さった皆様、本当にどうもありがとうございました、そしてお疲れさまでした。次回はブルーベアオフィスの竣工写真をお見せします。
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8月も終盤になり、昭和女子大学からまたお手伝いがたくさん来てくれました。8月中旬から来て下さっていたのですが、徳島で活躍されている建築家の渡邊攝子さんも毎日忙しい仕事の合間を縫って色々とサポートして下さいました。なんと渡邊さんは私が通っていた高校の1学年上の先輩でした。
写真は外装に杉板を張っているところです。大工さんがあらかじめしゃくりを入れてくれた杉板を、一枚一枚長さを調整してから張っていきます。開口部に合わせて加工するのが難しそうでしたが、学生達の技術もだんだん熟練してきたようで、奇麗に張ることが出来ました。
2階部分の杉板を張っている間に、1階に防虫防腐のためにキシラデコールを塗りました。手前にいるのは、徳島市の大工さん。なんと、ボランティアで参加して下さっています。
2階のキシラデコール塗り。作業しているのは、先ほどの大工さんのいる誉建設の鎌田さん。鎌田さんのお父さんの実家が神山だったそうで、プロジェクトに興味を持って下さり、会社ぐるみで参加して下さいました。さすがプロの施工、美しい仕上がりになりました。
写真では分かりにくいですが、1階の土間コンクリートを打設しました。ファサードも1階は格子が取り付けられました。格子を塗装していないので、なんだか壁の裏側が見えているような不思議な外装になっています。ワイヤーフレームの世界のような。格子の色をどうするか悩みましたが、最終的にはグレーで塗りました。
内装の仕上がりです。漆喰塗りも素人だらけでやったのですが、左官屋さんにいろいろと教えてもらい、奇麗に仕上がったと思います。
この時点で8月31日、夏の終わりと同時に予定していた工事期間が終わりました。私も学生も学校が始まってしまうため東京に引き上げました。新しく作った大きな建具や2階の格子の取り付け、塗装などが終わっていませんが、週末を使って私と先ほどの渡邊さん、須磨さん、誉建設の方々、神山の方々の力を借りて9月中には完成させることが出来ました。
工事をやっている最中は、上手くいかない大工さんとのコミニケーション、デザイン上の葛藤、暑い中での作業、慣れない環境での共同生活など大変なことが多く、二度とこういうカタチでのセルフビルドはやるまいと懲りていたのですが、東京に帰ってくると、ぽっかりと胸に穴が開いたような気分になりました。工事の最中は大変でしたが、毎日全力を出し切れる楽しい日々だったのだと思います。今後も続けていこうと改めて思いました。
色々な方の力を借り、空家だった河野宅はブルーベアオフィスイン神山として生まれ変わりました。工事に関わって下さった皆様、本当にどうもありがとうございました、そしてお疲れさまでした。次回はブルーベアオフィスの竣工写真をお見せします。
河野宅改修工事 その4
「空家町屋2011」ワークショップに多数の参加申込を頂きどうもありがとうございました。ワークショップは来週より始まりますが、ブログでは昨年の空家町屋で行った空家の改修工事の続きをお伝えします。
+++

8月も後半になり、工事も大分進みました。8月当初の触れたら壊れるような様子から一変、かなり建物らしくなってきました。庇や開口部の下地も出来ています。柱や梁は大工さんに直してもらいましたが、壁はすべて自分たちで下地を組み、板をカットして調節し、貼っていきました。

今回グリーンバレーの方から今回の改修に対してあったリクエストに、廃校になった小学校で使われていたガラス戸を再利用して欲しいというものがありました。木製の立派な建具です。この小学校の建具は神山では結構な人気で、薪パンさんやいろいろな方が改修工事をする際に使っています。写真は建具の古い塗装をサンダーで削っているところです。

外装を実寸のモックアップを使って検討しました。河野宅の外装には小学校で使われていた建具、大きな開口部を作るために新しく作る建具そして杉板の外壁の3種類の要素がありました。
新旧の建具が入ることでちぐはぐな印象の外装になってしまわないよう、外装全体に格子をつけ、グリッドでデザインすることにしました。外壁の格子と建具の桟とが連続するようにし、新しく作る大きな建具もその格子と連続するようにしました。小学校が木造であった頃のイメージを継承しつつ、新しいデザインと馴染ませられるのではないかと考えました。
長屋の隣の住戸や、周りに多く残る古い木造の家屋によって作られる商店街の町並みを壊さないように、しかしそれと同時に表面的に周囲と似せるデザインにすることでフェイク感を出してしまわないように、ということに注意しました。

外装の検討をしている横で、河野宅の内部では漆喰の仕上げ工事が進んでいました。この日は我々や地元の方、たまたま神山遊びに来たという方を含めて、なんと15名もの人が小さな長屋の一角で作業をしていました。直したばかりなのに、床が抜けるのではと心配しました。

河野宅には元々建物の裏側に増築して作られた炊事場やお風呂があったのですが、解体の際に壊してしまったので、新しくキッチンとユニットバスを入れる部分を作りました。写真は大工さんがその土台を作っているところです。
改修工事の様子も次回で終わりです。もうしばらくおつき合い下さい。
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8月も後半になり、工事も大分進みました。8月当初の触れたら壊れるような様子から一変、かなり建物らしくなってきました。庇や開口部の下地も出来ています。柱や梁は大工さんに直してもらいましたが、壁はすべて自分たちで下地を組み、板をカットして調節し、貼っていきました。
今回グリーンバレーの方から今回の改修に対してあったリクエストに、廃校になった小学校で使われていたガラス戸を再利用して欲しいというものがありました。木製の立派な建具です。この小学校の建具は神山では結構な人気で、薪パンさんやいろいろな方が改修工事をする際に使っています。写真は建具の古い塗装をサンダーで削っているところです。
外装を実寸のモックアップを使って検討しました。河野宅の外装には小学校で使われていた建具、大きな開口部を作るために新しく作る建具そして杉板の外壁の3種類の要素がありました。
新旧の建具が入ることでちぐはぐな印象の外装になってしまわないよう、外装全体に格子をつけ、グリッドでデザインすることにしました。外壁の格子と建具の桟とが連続するようにし、新しく作る大きな建具もその格子と連続するようにしました。小学校が木造であった頃のイメージを継承しつつ、新しいデザインと馴染ませられるのではないかと考えました。
長屋の隣の住戸や、周りに多く残る古い木造の家屋によって作られる商店街の町並みを壊さないように、しかしそれと同時に表面的に周囲と似せるデザインにすることでフェイク感を出してしまわないように、ということに注意しました。
外装の検討をしている横で、河野宅の内部では漆喰の仕上げ工事が進んでいました。この日は我々や地元の方、たまたま神山遊びに来たという方を含めて、なんと15名もの人が小さな長屋の一角で作業をしていました。直したばかりなのに、床が抜けるのではと心配しました。
河野宅には元々建物の裏側に増築して作られた炊事場やお風呂があったのですが、解体の際に壊してしまったので、新しくキッチンとユニットバスを入れる部分を作りました。写真は大工さんがその土台を作っているところです。
改修工事の様子も次回で終わりです。もうしばらくおつき合い下さい。
河野宅改修工事 その3
再び昨年の「空家町屋2010」で行った河野宅改修工事の続きです。
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解体作業と平行して、構造部材の改修作業が続きます。写真手前の梁は新しい材を取り付けていますが、奥の梁はシロアリにやられてしまい、ぼろぼろになってしまっています。よくこの状態で2階を支えていたものだと前を通る人に驚かれました。

シロアリにやられた梁を大工さんに入れ替えてもらい、構造もかなりしっかりしてきました。河野宅は坂の下にあるのですが、解体をしたばかりの頃は坂から下ってきて曲がり損ねた車に当てられでもしたら全体が崩れてしまうのではと毎日ヒヤヒヤしていたのですが、構造を頑丈にしてもらったおかげで安心して作業出来るようになりました。

古い部材の解体や柱と梁の改修も終わり、本格的に内装工事が始まった頃、東京からだけでなくいろいろなところから助っ人が来てくれるようになりました。写真は昭和女子大や首都大学東京、多摩美術大学の大学生や卒業生達。一番右側にいるのは会社に勤める傍ら、鳥人間コンテストにも出場している玉田俊一郎さん。鳥人間コンテストに出場された後、神山に来て下さいました。
最初は男所帯で作業しており、この頃には疲れがたまって作業効率も落ちていたのですが、女の子がたくさん来てくれたので男子のモチベーションが一気に上がりました。ちょうどお盆の時期を挟んでいたため、阿波踊りに行ったり、大工さん達が運営している地元のお祭りに参加させてもらえたりと、学生達も夏を満喫していたようです。

構造補強のために取り付けた合板の仕上げとして漆喰を塗り始めました。最初は合板の目地や木の節の跡を消すために、パテを盛るような感じで漆喰を塗っていきました。最初は力仕事ばかりでしたが、今度は丁寧な仕事が必要になってくるので女の子達が大活躍しました。

長屋の隣との隔壁にもボードを張ってもらい漆喰を塗っていきます。イギリスから神山に移住してきたアーティストのルーさんも漆喰塗りを手伝ってくれています。背が大きいので高いところも脚立を使わずに塗ってくれて大助かりでした。卒業制作があるにも関わらず芸大建築科4年生の学生も来てくれてどんどん大所帯になっていきました。
ロフトの床も出来て、かなり建物らしくなってきました。最初は終わるかどうかばかり心配していましたが、たくさんの人の力を借りることで、どんどん工事が進んでいきました。
工事もこれから後半戦になります。外装のデザインをどうするか、チーム内でもいろいろ揉めました。次回は外装のデザインについて書きたいと思います。
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解体作業と平行して、構造部材の改修作業が続きます。写真手前の梁は新しい材を取り付けていますが、奥の梁はシロアリにやられてしまい、ぼろぼろになってしまっています。よくこの状態で2階を支えていたものだと前を通る人に驚かれました。
シロアリにやられた梁を大工さんに入れ替えてもらい、構造もかなりしっかりしてきました。河野宅は坂の下にあるのですが、解体をしたばかりの頃は坂から下ってきて曲がり損ねた車に当てられでもしたら全体が崩れてしまうのではと毎日ヒヤヒヤしていたのですが、構造を頑丈にしてもらったおかげで安心して作業出来るようになりました。
古い部材の解体や柱と梁の改修も終わり、本格的に内装工事が始まった頃、東京からだけでなくいろいろなところから助っ人が来てくれるようになりました。写真は昭和女子大や首都大学東京、多摩美術大学の大学生や卒業生達。一番右側にいるのは会社に勤める傍ら、鳥人間コンテストにも出場している玉田俊一郎さん。鳥人間コンテストに出場された後、神山に来て下さいました。
最初は男所帯で作業しており、この頃には疲れがたまって作業効率も落ちていたのですが、女の子がたくさん来てくれたので男子のモチベーションが一気に上がりました。ちょうどお盆の時期を挟んでいたため、阿波踊りに行ったり、大工さん達が運営している地元のお祭りに参加させてもらえたりと、学生達も夏を満喫していたようです。
構造補強のために取り付けた合板の仕上げとして漆喰を塗り始めました。最初は合板の目地や木の節の跡を消すために、パテを盛るような感じで漆喰を塗っていきました。最初は力仕事ばかりでしたが、今度は丁寧な仕事が必要になってくるので女の子達が大活躍しました。
長屋の隣との隔壁にもボードを張ってもらい漆喰を塗っていきます。イギリスから神山に移住してきたアーティストのルーさんも漆喰塗りを手伝ってくれています。背が大きいので高いところも脚立を使わずに塗ってくれて大助かりでした。卒業制作があるにも関わらず芸大建築科4年生の学生も来てくれてどんどん大所帯になっていきました。
ロフトの床も出来て、かなり建物らしくなってきました。最初は終わるかどうかばかり心配していましたが、たくさんの人の力を借りることで、どんどん工事が進んでいきました。
工事もこれから後半戦になります。外装のデザインをどうするか、チーム内でもいろいろ揉めました。次回は外装のデザインについて書きたいと思います。
空家町屋2011ワークショップ 参加者募集
昨年の河野宅改修工事について書いている途中になってしまいましたが、今年は神山町でワークショップを行うことになりました。神山町に2週間滞在して、我々と一緒に神山町の未来を考えてくれる大学生・大学院生や若手建築家、アーティストを募集しています。
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「空家町屋2011」ワークショップについて
徳島県神山町で「ワークインレジデンスを活用した創造的移住推進事業」、通称「空家町屋」が昨年よりNPO法人グリーンバレーとバスアーキテクツの協同で始まりました。最初の年は河野宅という長屋の一戸をブルーベアオフィスイン神山というクリエイターのための短期滞在型のレンタルオフィスに改修しました。
今年は商店街にある劇場寄井座とそのアプローチにもなっている寄井長屋の改修案を中心に、新しい価値をもった山間部の商店街のあり方を考えるワークショップを行います。期間中は、町の人へのヒアリング、商店街のリサーチ、寄井座の実測を行い、最終的に具体的な改修案と商店街の未来像の提案を町の人に発表してもらいます。町の人の声を聞きながら、寄井商店街に本当に求められているもの、必要とされているものを見つけ出そうというのがこのワークショップのねらいです。
来年以降の「空家町屋」では、今回のワークショプでの提案や発表会での意見をもとに実際に設計を行い、寄井座・寄井長屋の改修工事を行う予定です。
主催 NPO法人グリーンバレー、バスアーキテクツ
期間 8月8日(月)~8月21日(日)
費用 無料・宿泊込み(神山町までの交通費、滞在中の食費、ボランティア保険費用は自費でお願いします)
申込方法
参加希望の方は下記項目を記載して、7/27までに坂東までメールで連絡して下さい。basarchitects@gmail.com
メール記載事項
1. 氏名
2. 所属
3. 連絡先
4. PCメールアドレス
5. 携帯電話メールアドレス
NPO法人グリーンバレーについて
グリーンバレーの活動に関しては、イン神山のサイトをご覧下さい。
バスアーキテクツのメンバー
坂東幸輔
1979年 徳島県生まれ
2002年 東京芸術大学美術学部建築科卒業
2002-04年 スキーマ建築計画勤務
2008年 ハーバード大学大学院デザインスクール修了
2009年 ティーハウス建築設計事務所勤務
2010年 坂東幸輔建築設計事務所設立、東京藝術大学美術学部建築科教育研究助手 (ヨコミゾ研究室)
須磨一清
1976年 東京生まれ
1999年 慶應義塾大学環境情報学部卒業
2003年 コロンビア大学建築修士科卒業
2004-06年 Rockwell Group 勤務
2006-10年 Voorsanger Architects勤務
2011年 須磨設計設立
伊藤暁
1976年 東京都生まれ
2002年 横浜国立大学大学院修了(工学修士)
2002-06年 aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所勤務
2006年 伊藤暁建築設計事務所設立
首都大学東京、東洋大学非常勤講師
柏原寛
1976年 東京都生まれ
2002年 東京芸術大学美術学部建築科卒業
2004年 東京芸術大学美術研究科建築理論終了
2004年 曽根幸一+環境設計研究所勤務
2004年 有限会社isplanning勤務
2007年 株式会社ワコールアートセンター勤務
2009年 東京藝術大学美術学部建築科教育研究助手 (光井研究室)
+++
「空家町屋2011」ワークショップについて
徳島県神山町で「ワークインレジデンスを活用した創造的移住推進事業」、通称「空家町屋」が昨年よりNPO法人グリーンバレーとバスアーキテクツの協同で始まりました。最初の年は河野宅という長屋の一戸をブルーベアオフィスイン神山というクリエイターのための短期滞在型のレンタルオフィスに改修しました。
今年は商店街にある劇場寄井座とそのアプローチにもなっている寄井長屋の改修案を中心に、新しい価値をもった山間部の商店街のあり方を考えるワークショップを行います。期間中は、町の人へのヒアリング、商店街のリサーチ、寄井座の実測を行い、最終的に具体的な改修案と商店街の未来像の提案を町の人に発表してもらいます。町の人の声を聞きながら、寄井商店街に本当に求められているもの、必要とされているものを見つけ出そうというのがこのワークショップのねらいです。
来年以降の「空家町屋」では、今回のワークショプでの提案や発表会での意見をもとに実際に設計を行い、寄井座・寄井長屋の改修工事を行う予定です。
主催 NPO法人グリーンバレー、バスアーキテクツ
期間 8月8日(月)~8月21日(日)
費用 無料・宿泊込み(神山町までの交通費、滞在中の食費、ボランティア保険費用は自費でお願いします)
申込方法
参加希望の方は下記項目を記載して、7/27までに坂東までメールで連絡して下さい。basarchitects@gmail.com
メール記載事項
1. 氏名
2. 所属
3. 連絡先
4. PCメールアドレス
5. 携帯電話メールアドレス
NPO法人グリーンバレーについて
グリーンバレーの活動に関しては、イン神山のサイトをご覧下さい。
バスアーキテクツのメンバー
坂東幸輔
1979年 徳島県生まれ
2002年 東京芸術大学美術学部建築科卒業
2002-04年 スキーマ建築計画勤務
2008年 ハーバード大学大学院デザインスクール修了
2009年 ティーハウス建築設計事務所勤務
2010年 坂東幸輔建築設計事務所設立、東京藝術大学美術学部建築科教育研究助手 (ヨコミゾ研究室)
須磨一清
1976年 東京生まれ
1999年 慶應義塾大学環境情報学部卒業
2003年 コロンビア大学建築修士科卒業
2004-06年 Rockwell Group 勤務
2006-10年 Voorsanger Architects勤務
2011年 須磨設計設立
伊藤暁
1976年 東京都生まれ
2002年 横浜国立大学大学院修了(工学修士)
2002-06年 aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所勤務
2006年 伊藤暁建築設計事務所設立
首都大学東京、東洋大学非常勤講師
柏原寛
1976年 東京都生まれ
2002年 東京芸術大学美術学部建築科卒業
2004年 東京芸術大学美術研究科建築理論終了
2004年 曽根幸一+環境設計研究所勤務
2004年 有限会社isplanning勤務
2007年 株式会社ワコールアートセンター勤務
2009年 東京藝術大学美術学部建築科教育研究助手 (光井研究室)
河野宅改修工事 その2
前回のエントリーで想像以上に解体の進んでいた河野宅ですが、さらなる解体が待っていました。長屋の後ろに増築されたお風呂場の基礎が解体されずに残っていたのです。大きなハンマーを借りて、なんとか人力で解体を試みます。

3〜4人でローテーションを組んで、とにかくハンマーで叩きます。大工さん達から効率のいいハンマーの使い方のレクチャーを受けるものの、浴槽の立ち上がり部分ですら、なかなか壊せません。他の工事もやりながらですが、手が空いた人が担当するという感じで数日間挑戦していました。毎日全員が筋肉痛でした。
写真は立ち上がり部分はなんとか解体出来たものの、基礎部分がどうにも出来ずに、途方に暮れている様子です。
もしかしたら、風呂場の解体だけでひと夏終わってしまうのではと心配したので、昼休みにtwitterで重機が欲しいとツイートしたところ・・・

なんと、その日のうちに大南さんがショベルカーを届けてくれました。古民家の柱と柱の狭い間にショベルカーが入って行く様子は見ていてワクワクしました。ショベルカーは来て一時間も経たないうちに、我々が数日間悪戦苦闘していたコンクリートの固まりをひっくり返して粉々にしてくれました。重機ってすごい。

大工さんが柱や梁を直してくれている間、学生達は構造用合板の下地を作っていました。古民家を構造補強するため、柱と柱の間に厚い板を入れてこれ以上曲がらないようにしよう、というのが目的です。大工さんにエア釘打機を借りて、下地を止めていきます。

構造用合板の作業と平行して、大工さんの手伝いもしていました。新しく作った梁の上に柱を立てています。人生で使う日が来るとは思わなかった、大きな木槌を使っての作業です。

新しい柱・梁が入って、少しはしっかりしてきた気がします。一階の左側の壁には学生達が貼った新しい壁も出来てきています。
この時点で8月10日、なんともう8月が三分の一終わってしまいました。12日から16日までは大工さんはお盆休みになるため、工事も自分たちだけでやらなくてはいけません。
焦りつつも、ショベルカーの件もあり、神山ならもしかしたら何とかなるかも知れないという妙な自信もでてきました。つづきます。
3〜4人でローテーションを組んで、とにかくハンマーで叩きます。大工さん達から効率のいいハンマーの使い方のレクチャーを受けるものの、浴槽の立ち上がり部分ですら、なかなか壊せません。他の工事もやりながらですが、手が空いた人が担当するという感じで数日間挑戦していました。毎日全員が筋肉痛でした。
写真は立ち上がり部分はなんとか解体出来たものの、基礎部分がどうにも出来ずに、途方に暮れている様子です。
もしかしたら、風呂場の解体だけでひと夏終わってしまうのではと心配したので、昼休みにtwitterで重機が欲しいとツイートしたところ・・・
なんと、その日のうちに大南さんがショベルカーを届けてくれました。古民家の柱と柱の狭い間にショベルカーが入って行く様子は見ていてワクワクしました。ショベルカーは来て一時間も経たないうちに、我々が数日間悪戦苦闘していたコンクリートの固まりをひっくり返して粉々にしてくれました。重機ってすごい。
大工さんが柱や梁を直してくれている間、学生達は構造用合板の下地を作っていました。古民家を構造補強するため、柱と柱の間に厚い板を入れてこれ以上曲がらないようにしよう、というのが目的です。大工さんにエア釘打機を借りて、下地を止めていきます。
構造用合板の作業と平行して、大工さんの手伝いもしていました。新しく作った梁の上に柱を立てています。人生で使う日が来るとは思わなかった、大きな木槌を使っての作業です。
新しい柱・梁が入って、少しはしっかりしてきた気がします。一階の左側の壁には学生達が貼った新しい壁も出来てきています。
この時点で8月10日、なんともう8月が三分の一終わってしまいました。12日から16日までは大工さんはお盆休みになるため、工事も自分たちだけでやらなくてはいけません。
焦りつつも、ショベルカーの件もあり、神山ならもしかしたら何とかなるかも知れないという妙な自信もでてきました。つづきます。
河野宅改修工事 その1
昨年の8月3日より、本格的に河野宅の改修工事をスタートしました。8月31日までの1ヶ月間の暑い夏の始まりです。

前日に学生グループの第一陣として、砂田正太くんと下司歩くんがバイクで徳島駅に到着しました。東京から2日かけて来たそうです。二人とも夏に向けて髪を切っていました。実は僕もこの日二人の到着を待つ間に坊主にしました。

3日の早朝、現場に行ってみるとたくさんの職人さん達が作業をしています。解体工事をしていました。解体は我々が到着する前に終わっている予定だったのですが、ボランティアが集まらず、始められなかったそうです。でもそういう、無理をせずにやっていく、という神山らしい始まりに神山でのプロジェクトの始まりを感じながら現場の様子を見ていました。

解体の様子を見守る大南さん。想像していたよりも解体する量が多いのでびっくりしたそうです。

この日はこの場所を借りる予定のトムさんもイン神山しており、見学に来ていました。当初、予算の関係から別棟になっているキッチンは残しておく予定でした。しかし、裏の大工さん宅の倉庫が邪魔になってしまい、トムさんの立っている場所に開口部を作ってもビューが確保出来ないと分かり、急遽キッチンも壊して、そこに開口部を作ることになりました。
僕も大南さんも工事が1ヶ月で終わるのかという時間的な問題と、限られた予算を心配しつつも、解体現場の高揚感の様なもので、壊してしまおうということに。なんとかなるさ、これがキーワードになりつつありました。
ここで一旦僕は他の仕事のため、再び東京に戻ることに。大学院生2人に4日間現場をお願いすることになりました。初めての現場、しかも解体工事の手伝いということで、大変だったと思いますがしっかりやってくれました。

東京での仕事を終え、8月7日に再び神山に戻ってきました。4日ぶりに現場を確認して驚きました。現場には柱・梁と屋根しか残っていなかったのです。奥の家が見えてしまっています。なんとなく建物もより傾いているような。
冷静に考えれば土壁を落とせばこうなるのは分かっていたのですが、想像と実際に見るのとでは違います。今回の工事を内装工事程度に考えていた僕にとっては衝撃でした。ほとんど建築工事です。なんとか31日までに終わらせなければと焦燥感でいっぱいになりました。でも、まあなんとかなるか・・・。
+++
この解体の際に徳島新聞からインタビューを受けました。ウェブ上でもプロジェクトについて分かりやすく説明してくれていますので、是非読んでみて下さい。
徳島新聞の記事はこちら
前日に学生グループの第一陣として、砂田正太くんと下司歩くんがバイクで徳島駅に到着しました。東京から2日かけて来たそうです。二人とも夏に向けて髪を切っていました。実は僕もこの日二人の到着を待つ間に坊主にしました。
3日の早朝、現場に行ってみるとたくさんの職人さん達が作業をしています。解体工事をしていました。解体は我々が到着する前に終わっている予定だったのですが、ボランティアが集まらず、始められなかったそうです。でもそういう、無理をせずにやっていく、という神山らしい始まりに神山でのプロジェクトの始まりを感じながら現場の様子を見ていました。
解体の様子を見守る大南さん。想像していたよりも解体する量が多いのでびっくりしたそうです。
この日はこの場所を借りる予定のトムさんもイン神山しており、見学に来ていました。当初、予算の関係から別棟になっているキッチンは残しておく予定でした。しかし、裏の大工さん宅の倉庫が邪魔になってしまい、トムさんの立っている場所に開口部を作ってもビューが確保出来ないと分かり、急遽キッチンも壊して、そこに開口部を作ることになりました。
僕も大南さんも工事が1ヶ月で終わるのかという時間的な問題と、限られた予算を心配しつつも、解体現場の高揚感の様なもので、壊してしまおうということに。なんとかなるさ、これがキーワードになりつつありました。
ここで一旦僕は他の仕事のため、再び東京に戻ることに。大学院生2人に4日間現場をお願いすることになりました。初めての現場、しかも解体工事の手伝いということで、大変だったと思いますがしっかりやってくれました。
東京での仕事を終え、8月7日に再び神山に戻ってきました。4日ぶりに現場を確認して驚きました。現場には柱・梁と屋根しか残っていなかったのです。奥の家が見えてしまっています。なんとなく建物もより傾いているような。
冷静に考えれば土壁を落とせばこうなるのは分かっていたのですが、想像と実際に見るのとでは違います。今回の工事を内装工事程度に考えていた僕にとっては衝撃でした。ほとんど建築工事です。なんとか31日までに終わらせなければと焦燥感でいっぱいになりました。でも、まあなんとかなるか・・・。
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この解体の際に徳島新聞からインタビューを受けました。ウェブ上でもプロジェクトについて分かりやすく説明してくれていますので、是非読んでみて下さい。
徳島新聞の記事はこちら
河野宅事前準備
昨年の7月18日、8月に控えた工事の準備に神山に行きました。バスアーキテクツのメンバーである、須磨一清さんが長年住んだニューヨークから日本に戻ってきたので、今回から参加してもらいました。

徳島駅に到着した際の須磨さん。

神山に到着後、NPO法人グリーンバレーの理事長である大南さんに決定した改修案の説明をしました。大南さんはいつも自由に提案をさせてくれます。今回の提案もとても喜んでもらうことができ、上々のスタートでした。
河野宅改修工事は基本的にセルフビルドで行いますが、柱や梁などの構造的な部分は我々では出来ないため、地元の大工さんにお願いすることになっていました。8月から始まる工事に向けて、事前に地元の方に解体工事をしておいてもらえるということになったため、現場でその打合せを行いました。

解体の際に立ち会うことが出来ないので、解体して欲しい箇所にガムテープで印を付け、メモを残していきます。土壁を撤去して、そこに構造用合板で構造補強することになっていたため、ほとんどの壁に印を付けていきました。

地元の業者の方や大工さんの八木さんとの打合せ風景です。実測の際に前の住人の方の荷物を片付けてもらいましたが、まだ建具やタンスなどが残っています。
リノベーションの際の現場での打合せは、瞬時の判断というのが非常に大切になると思います。我々が想像していたことと、現実の状況は違う箇所が多く、現場で初めて分かることが多いからです。大工の八木さんが工事の大変さを心配して、土壁を撤去せず、上から合板を張り、大壁で仕上げる提案をしてくれましたが、既存の柱を生かすために無理を言って土壁も解体することにしてもらいました。その代わりというわけでは無いですが、提案した改修案の重要な要素である棚は、八木さんとの意見の相違によりあっけなく中止になりました。
須磨さんの的確な判断に助けられながら、現場でダイナミックに設計が変化していきました。図面を見ない大工の八木さんに口頭で必死に説明しつつヘトヘトになりながらなんとかお互い納得出来る打合せになりました。
打合せ後、須磨さんは初めてイン神山だったので、大南さんにいろいろ案内してもらいました。

神山には鮎喰川というとても奇麗な川があります。グリーンバレーの佐藤さんにプライベートビーチと彼が呼んでいる秘密の場所を教えてもらい、須磨さんと泳ぎに行きました。佐藤さんから借りた水中眼鏡越しに見ると、透き通った水の中に何百匹も小さな魚が見えました。
次回は8月に学生達と行った工事について書きます。
徳島駅に到着した際の須磨さん。
神山に到着後、NPO法人グリーンバレーの理事長である大南さんに決定した改修案の説明をしました。大南さんはいつも自由に提案をさせてくれます。今回の提案もとても喜んでもらうことができ、上々のスタートでした。
河野宅改修工事は基本的にセルフビルドで行いますが、柱や梁などの構造的な部分は我々では出来ないため、地元の大工さんにお願いすることになっていました。8月から始まる工事に向けて、事前に地元の方に解体工事をしておいてもらえるということになったため、現場でその打合せを行いました。
解体の際に立ち会うことが出来ないので、解体して欲しい箇所にガムテープで印を付け、メモを残していきます。土壁を撤去して、そこに構造用合板で構造補強することになっていたため、ほとんどの壁に印を付けていきました。
地元の業者の方や大工さんの八木さんとの打合せ風景です。実測の際に前の住人の方の荷物を片付けてもらいましたが、まだ建具やタンスなどが残っています。
リノベーションの際の現場での打合せは、瞬時の判断というのが非常に大切になると思います。我々が想像していたことと、現実の状況は違う箇所が多く、現場で初めて分かることが多いからです。大工の八木さんが工事の大変さを心配して、土壁を撤去せず、上から合板を張り、大壁で仕上げる提案をしてくれましたが、既存の柱を生かすために無理を言って土壁も解体することにしてもらいました。その代わりというわけでは無いですが、提案した改修案の重要な要素である棚は、八木さんとの意見の相違によりあっけなく中止になりました。
須磨さんの的確な判断に助けられながら、現場でダイナミックに設計が変化していきました。図面を見ない大工の八木さんに口頭で必死に説明しつつヘトヘトになりながらなんとかお互い納得出来る打合せになりました。
打合せ後、須磨さんは初めてイン神山だったので、大南さんにいろいろ案内してもらいました。
神山には鮎喰川というとても奇麗な川があります。グリーンバレーの佐藤さんにプライベートビーチと彼が呼んでいる秘密の場所を教えてもらい、須磨さんと泳ぎに行きました。佐藤さんから借りた水中眼鏡越しに見ると、透き通った水の中に何百匹も小さな魚が見えました。
次回は8月に学生達と行った工事について書きます。
河野宅改修案 その2
前回紹介した、河野宅改修案の5案から、最終的に決定した案について説明します。

改修後のイメージスケッチです。今回の改修プロジェクトは長屋の中の一戸を改修する計画ですが、改修された河野宅を中心にして、神山町の商店街全体が元気を取り戻すようなイメージを表現しました。毎年一軒づつ商店街に面した空家を改修し、神山で起業する人に入居してもらうことで、少しずつ個性を持った商店街が町の中に形成されていく、というのが空家町屋プロジェクトの目標です。

内装の改修案です。一階は商店街とつながるように吹き抜けのある作業場兼ギャラリーとし、2階は床を半分削ってプライベート空間としました。
このクリエイターのための滞在型レンタルオフィスには、大家のトムさんが決めた一つのルールがあります。滞在中にクリエイターは神山に神山に関する作品を残していかなければいけないという約束事です。例えばコピーライターなら、神山の名産のすだちのキャッチコピーを残していくというような。クリエイターが残してくれた作品を陳列・展示出来るような場所が必要になるため、内装工事の中心に大きな棚を提案しました。この棚が構造的に古い長屋を補強することにもなります。

プライベート空間の様子です。ベッドを置いたら他には何も置けないような狭い空間ですが、窓からは神山の美しい山が見えます。

ファサードのイメージです。建物のすぐ裏には田園が広がり、その先には道の駅、山が見えます。商店街を歩いていると、普段は見えない、商店街の裏側をふっと覗かせてくれる大きな開口を作ります。一階は土間空間になっていて、大きな引き戸を開けると、商店街の中の人々が集うことの出来る場所にもなります。

古い建物なので、天井高が低いのですが、圧迫感を感じないよう、天井には正方形の穴をあけ、屋根の構造を見せています。大家のトムさんが背の高い方なので、気をつかうところです。
町並みのために、伝統的なファサードを継承しつつ、町の人や観光で訪れた人が寄り合うことの出来る場所を目指して設計しました。
次回からは自分たちで行った工事について書いていきたいと思います。
改修後のイメージスケッチです。今回の改修プロジェクトは長屋の中の一戸を改修する計画ですが、改修された河野宅を中心にして、神山町の商店街全体が元気を取り戻すようなイメージを表現しました。毎年一軒づつ商店街に面した空家を改修し、神山で起業する人に入居してもらうことで、少しずつ個性を持った商店街が町の中に形成されていく、というのが空家町屋プロジェクトの目標です。
内装の改修案です。一階は商店街とつながるように吹き抜けのある作業場兼ギャラリーとし、2階は床を半分削ってプライベート空間としました。
このクリエイターのための滞在型レンタルオフィスには、大家のトムさんが決めた一つのルールがあります。滞在中にクリエイターは神山に神山に関する作品を残していかなければいけないという約束事です。例えばコピーライターなら、神山の名産のすだちのキャッチコピーを残していくというような。クリエイターが残してくれた作品を陳列・展示出来るような場所が必要になるため、内装工事の中心に大きな棚を提案しました。この棚が構造的に古い長屋を補強することにもなります。
プライベート空間の様子です。ベッドを置いたら他には何も置けないような狭い空間ですが、窓からは神山の美しい山が見えます。
ファサードのイメージです。建物のすぐ裏には田園が広がり、その先には道の駅、山が見えます。商店街を歩いていると、普段は見えない、商店街の裏側をふっと覗かせてくれる大きな開口を作ります。一階は土間空間になっていて、大きな引き戸を開けると、商店街の中の人々が集うことの出来る場所にもなります。
古い建物なので、天井高が低いのですが、圧迫感を感じないよう、天井には正方形の穴をあけ、屋根の構造を見せています。大家のトムさんが背の高い方なので、気をつかうところです。
町並みのために、伝統的なファサードを継承しつつ、町の人や観光で訪れた人が寄り合うことの出来る場所を目指して設計しました。
次回からは自分たちで行った工事について書いていきたいと思います。
河野宅改修案 その1
昨年の6月14日、実測旅行から戻ってから1ヶ月後、ヨコミゾ研究室でそれぞれ河野宅の改修案を持ち寄ってミーティングを行ないました。Looptoのトム・ヴィンセントさんと建築家の伊藤暁さんにも参加して頂き、クリティークをして頂きました。
トムさんは改修後の河野宅を借りて、クリエイターのための滞在型レンタルオフィスとして使用することが決まっており、設計の希望を聞くという趣旨で来て頂いたつもりなのですが、美大で舞台芸術を勉強されていたらしく、それぞれの案に建築科の教授の講評のようなシャープな意見を頂くことが出来ました。
伊藤さんは、セルフビルドで作ることも含めた実務的な部分のコメントを沢山下さり、非常に勉強になりました。伊藤さんも神山を好きになってくれ、この後何回も神山を訪れるようになりました。

学生のプレゼンテーションを聞くトムさん。

元倉研究室 下司歩案
隣の長屋との間に柱1スパン分の外部空間を作り、商店街を歩く人も休憩できるようなスペースを作る案。

黒川研究室(現在は乾研究室) 砂田正太案
河野宅を真ん中でギャラリー空間とプライベート空間に分ける案。分割するための壁で構造補強をする。

ヨコミゾ研究室 矢崎崇裕案
古い土壁や傾いた柱を美術作品のように見立て、それとは関係の無い場所に構造と生活機能を担保するような壁を配置する案。

坂東幸輔案
滞在するクリエイターが残していく作品を陳列するための棚で構造を支える案。手をつけることが出来ないだろう隣との隔壁は一切触らないようにする。
すべての案に面白い部分があるため、実際にどういう設計にするかがミーティング中には決められず、数日悩んで結局は自分で選びました。
次回は決定したデザインに関して書きたいと思います。
トムさんは改修後の河野宅を借りて、クリエイターのための滞在型レンタルオフィスとして使用することが決まっており、設計の希望を聞くという趣旨で来て頂いたつもりなのですが、美大で舞台芸術を勉強されていたらしく、それぞれの案に建築科の教授の講評のようなシャープな意見を頂くことが出来ました。
伊藤さんは、セルフビルドで作ることも含めた実務的な部分のコメントを沢山下さり、非常に勉強になりました。伊藤さんも神山を好きになってくれ、この後何回も神山を訪れるようになりました。
学生のプレゼンテーションを聞くトムさん。
元倉研究室 下司歩案
隣の長屋との間に柱1スパン分の外部空間を作り、商店街を歩く人も休憩できるようなスペースを作る案。
黒川研究室(現在は乾研究室) 砂田正太案
河野宅を真ん中でギャラリー空間とプライベート空間に分ける案。分割するための壁で構造補強をする。
ヨコミゾ研究室 矢崎崇裕案
古い土壁や傾いた柱を美術作品のように見立て、それとは関係の無い場所に構造と生活機能を担保するような壁を配置する案。
坂東幸輔案
滞在するクリエイターが残していく作品を陳列するための棚で構造を支える案。手をつけることが出来ないだろう隣との隔壁は一切触らないようにする。
すべての案に面白い部分があるため、実際にどういう設計にするかがミーティング中には決められず、数日悩んで結局は自分で選びました。
次回は決定したデザインに関して書きたいと思います。
