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毛布の穴

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寒い日が続いています。

唐突ですが、「安心毛布(Security blanket)」という言葉をご存知でしょうか。ウィキペディアによると、スヌーピーで有名な漫画「ピーナッツ」の登場人物・ライナス君が、毛布を肌身離さず持っていることから、「ライナスの毛布」と呼ばれることもあるそうで、人が物などに執着している状態を指すそうです。

ライナスほどではありませんが、毎日こう寒いと、毛布が愛おしくて仕方ありません。

「安心」と「毛布」って言葉は、とても良い組み合わせだと思うのです。厚手の服を着込んで過ごすよりも、毛布にくるまっている方がなぜか暖かく、心地良く感じます。

人は何かに優しくふわっとくるまれることを本能的に欲しているのでしょうか。僕が設計する建築も毛布のようでありたいものです・・・などとまとめるつもりは無く・・・




寒い朝、なんとか布団から這い出て身支度をするまでの時間、僕は毛布を羽織って過ごします。束の間の「幸せ毛布」。妻から叱られながらも毛布にくるまって朝食をとっていると、いつも思い出す映画のワンシーンがあります。

その映画はチャーリー・チャップリンの「キッド(The Kid)」

チャップリン映画は小さい頃から大好きでほとんど観ましたが、キッドは最高傑作だと思います。興味がある方はぜひDVD等で観ていただくとして、この記事では毛布にまつわるワンシーンだけを紹介します。

チャップリン演じる極貧の主人公の毛布は、ど真ん中に大きな穴が空いています。その穴に気づいた次の瞬間・・・

(スライダーを動かして3:40くらいから御覧ください)



一瞬にして貧乏の象徴ともいえる穴あき毛布が、ポンチョのような、ガウンのような暖かい部屋着に早変わり。

毛布の穴一つを使って、悲惨さの表現からリッチな暖かさの表現に変え、そして笑いを生み出す・・・。ほんの数秒のワンアクションにチャップリンの凄さが凝縮されています。

ネガティブであるはずの要素にこそ創造の可能性が潜んでいるかもしれない。寒い朝、毛布にくるまるとチャップリンを思い出し、そんなことを考えます。

ウィキペディア ←「The Kid」について

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