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グリーンヒル

大阪から電車で2時間程の距離に位置する、島ヶ原という駅の目の前にある製材所を閉鎖するに当たって、ランドスケープデザイナー(最近はコミュニティデザイナーと名乗っている)の山崎亮氏に、その跡地を人が集まる公園にして欲しいという依頼があった。



しかし、敷地を見た山崎氏はランドスケープデザイナーであったにも関わらず、公園を作る仕事を放棄した。公園を作ることがホントにその地域のためになり、人が集まる場所になるのかと考えた結果、むしろ、既にある製材所の設備を利用して、大阪や京都に住む若い人が集まる場所を作ることを考えた。週末に自分で家具を作りに行き、出来た家具を持って帰るというプログラムである。

食堂は既に製材所にあり、近所には温浴施設もある。あとは寝る場所を作れば、プログラムが進められる。このような経緯で「寝床」の設計はスタートした。

詳しい経緯は山崎亮氏の著書「コミュニティデザイン-人がつながるしくみをつくる」に譲る。(建築だけでなく、デザインを志す人全てに読んで貰いたい)

寝床の設計に際しては、まず以下のような建設条件が与えられた。
・用途:主に寝室として利用する。2~3人で利用する。
・面積:各棟は9.6㎡の敷地内に納まる大きさのものとする。(4.5畳を目安とする)
・構造:原則、木造平屋建てとする。
・屋根:必ず屋根をかける。
・敷地内に共有スペースを設ける。共有スペースには開口部を設ける。
・古材を積極的に利用する。

当初は何棟建てられるかも決まってない状態であった。上記のような経緯と条件を踏まえ、まずプロジェクトの最初にどのような寝床を建てるべきかを考えた。

この様な林間学校的イベントにおいて、寝る時間というのは、活動時間のほんの一部に過ぎない。むしろ上記の様なプログラムや交流の全体を、「寝床」のデザインに定着出来ないかと考えた。

2.4m×2.4m平面の屋上を開放し、近接する他の棟や広場と立体的な関係を作り出す「丘」を計画した。黒板塗料で塗装した外壁の開口部には、兆番で吊り込んだ椅子や机などの家具を建具として取り付けた。椅子と机が製材所の中に並べられ、外壁の黒板等とセットになることで、様々なプログラムや交流を作り出す。また、その過程で外壁に書かれた文字や図形は、簡単に塗り替えられる模様として、この「寝床」を再デザインし続けることになる。





構造計画:小規模な小屋であることと、既にある木材を使用するため、45x45のスギ角材という基本部材で構成された骨組を、幅200mm×厚さ20mmのスギ板材で補助する構造とした。この板材を、外壁を縦貼り/内壁を横貼りとして、スラブも同様に、床と天井の板材を90度向きを変えて貼ることで、サンドイッチパネルの方向性を相殺した。 縦貼りの外壁板は、柱の座屈強度を高めている。釘打ちにより壁板と一体化された柱の座屈強度は、45×45の柱単体の4倍の強度にもなる。横貼りの内壁板は水平力に抵抗する耐震要素となる

ホヅプロの第一期として、2007年夏から設計が始まったSPACESPACE棟は、寝床の建設自体もホヅプロの一環として行われ、学生ボランティアの施工部隊によって2008年秋に竣工した。





その後、各期2棟づつ作り続け、第3期までに6棟が竣工しているほか、製材所の外にも、広場等の幾つかの施設が付け加えられ、当初の目的であった木工体験ツアーも行われている。

建設プロジェクトに参加していた学生が、社会人になった今でも故郷のように島ヶ原を訪れることが多いというホヅプロ。建物は新建築2011年10月号に掲載されているので、是非ご覧頂きたいが、建物だけを見ても、このプロジェクトの熱を持った空間は体験出来ないだろう。
関西方面へ旅行の際は是非立ち寄られてはどうだろうか?建物等の方法を用いてデザインされたそもそもの目的が垣間見られるはずである。
今後どのように動いていくのかが楽しみなプロジェクトである。

ホヅプロ(穂積製材所プロジェクト)
Studio-Lのホヅプロ紹介ページ

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