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都市を作る住宅からマチを作る住宅へ

「都市」と「マチ」、これらの言葉が持っているイメージは大きく違う。

「都市」は半ば専門用語であるとも言え、その言葉から思い起こすのは高層ビルが立ち並び、様々な色のネオンが光ったメトロポリスであり、ほとんどが建築から構成されたイメージである(多少大げさかもしれないが、画像検索で出てくるイメージはそのようなものがほとんどである)。
「マチ」はより一般的な言葉で、商店街や住宅地の路地のような、建築よりも、店の看板や電柱、標識、街路樹などの建築以外の要素が前景化したイメージを思い起こさせる。

「マチ」は建築だけでなく、それ以外の多くの要素から出来ている。区画整理で取り残された細長いアンバランスな小屋や、店先に出たベンチとテーブル、のれん、看板・庇、ポスト、信号、トラフィックペイント、樹木、花壇、カラーコーン、自動販売機、屋台など。
これらの、これまで建築設計の対象に置かれてこなかった建築未満の要素のデザインや機能を取り入れることで、新しい働きを持った併用住宅を作れないかと考えた。このような方法は、マチに溢れる楽しさを住宅に取り入れるだけでなく、これまで建築が扱えなかったことを扱う方法足り得るのではないだろうか。


広場を中心に住宅が点在し、一部には周辺住民が休憩するカフェやゲストハウスなども混ざった、海の見える郊外にある住宅地が敷地である。正面から。4つの屋根から出来ている。


この住宅が建てられる住宅地にも、多くの非建築要素が溢れている。階段+花壇、山はコンクリート製の鉢+ベンチ。


店先の軒が重なった路地のような休憩スペース。


梯子とイス、梯子と屋根、棚と柱など。

この住宅はBankART LifeⅢ「新・港村」の会場である新港ピアの中にある、郊外ゾーンで実際に建設される。実際に建設されるが、既にある大空間の中なので、防水・断熱等の建築的な技術は全く省かれた、言うならば1/1模型である。恐らく、見たことの無い風景が現れるはずである。


以下は、「BankART LifeⅢ 新・港村--小さな未来都市」の概要。是非ご覧ください。


新・港村とは:新・港村はあらゆる国と種類のクリエイターが働く蜃気楼のような小さな未来都市です。
村の家や図書館や劇場は、建築家やアーティストによってデザインされますが、主に廃材や粗大ゴミ等で構成されます。
新しい材料を使用した場合は、再利用します。そして外部からほとんど電気をいただきません。
太陽光発電と充電システム、また楽しみながらの人力発電でなんとかやっていきます。夜はLEDや行灯が灯ります。
新・港村は、東北と横浜の間を人や物資や知恵や力を積んで、何度も往来するためのプラットフォームです。
毎週でるバスが、東北人と新・港人をつなぎ、未来都市へと出航します。

会期:2011年8月6日(土)ー11月6日(日) 休館日=8月と9月の木曜日+10/13(木)+10/27(木)
時間:11:30-19:00(金曜の夜は21時まで)
会場:新港ピア(横浜市中区新港2-5)
主催:BankART1929 共催:横浜市文化観光局

セルフライナーノーツ

今回のプリズミックでの展示、壁面を埋めた250枚のA3図面と、床面に設置した花柄で展示経路を作るというインスタレーションのほか、テーブルに置かれた2D模型から構成されており、いわゆる、建築模型というものは1つも無い。



これまで、何度か建築展に参加することはあったが、その際は、周辺の建物をなるべく広範囲で入れるような縮尺1/20ぐらいの模型を展示してきた。

建築展のジレンマは、多くの建築家が自覚的でここで書くまでも無いのだが、その建築物を実際に展示することの不可能性にあるだろう。そのため、それに代わる何かを展示せざるを得ない。(昨今ではインスタレーションや小さいスケールのものを仮設で設計するという方法はあるが)
勿論、実物の代わりとして模型を展示するということが、最も有効な方法であるという実感はある。しかし、そこで表現出来ることは空間構成や光の入り方、快適さのイメージに偏り過ぎているのではないかという思いもある。

それは、自分が持つ多くの建築への違和感でもある(勿論、全てでは無い)。これまで建築の設計において、空間の快適さを扱う方法については多く考えられ、蓄積されてきた。

かつて、建築を作ることは都市を作ること、社会システムを作ることに繋がっていたが、今現在、その役割の多くは情報技術にとって代わられている。建築の社会からの期待値は随分と下がっているのではないか。
これからも、快適な空間を作ることは必要である。しかし、多くの社会問題、課題、新領域を扱うための方法は考えられなければならない。それは恐らく、快適さを作るための方法とは別種のものであろう。

このようなことから、今回は検討過程や様々なシミュレーションなども含めて展示できる図面を主とした展示を行った。(ちなみに、図面展といえば一時期はドローイング展などというものもあったが、パースはあるがドローイングは1つも無い。)




SPACESPACE展「パブリックジェネレーター」5/22(日)まで。残る週末は今週・来週のみ。お見逃し無く。

250枚の図面を1枚平均30秒で見ると2時間以上かかってしまうので、下記の作品解説(セルフライナーノーツのようなものです)を参考に、興味のあるものからどうぞ。



0205邑楽町役場庁舎
石庭では「どこからも必ず1つの石が見えない」というルールが設定されている。この提案では、ある距離を歩く間に全ての部屋を見ることが出来るというルールを与えた。施設を「使っている」という状況によって部屋が再組織化されて行く。(最終5案)。



0209パワープランニング
10の0乗~10の10乗まで10倍を繰り返した不連続な都市計画。都市の異なったスケールで成立している関係を連続して見ることは、不連続な都市と建築というフレーム間の関係をよりスムーズみ見せることを可能にし、中間的な都市を観測するフレームとなる。

0307安中環境アートフォーラム
高低差を生かし、隣接する雛壇造成地や遠景から続く棚田や段々畑等の田園風景とのランドスケープを構成する段地建築を、現代的な建築材料では無い「土」を型枠で作ることを提案。(20選)。

0407シリナシガワケイカク
生活と物流が川を介して繋がった地域で、水上バーに併設したアミューズメント施設の計画。川を跨ぐオフィス併設橋梁の他、空気圧で浮かぶ橋、台船を利用した住居・スポーツ施設、ドーナツ型の板を傘で川底にアンカーした施設等を提案。

0602美容室[a-del]
美容室の移転計画。違法に増床された上階の梁を、天井で覆い隠し秩序を作り直してしまうのでなく、椅子や家具の上部に、鉄骨の寸法・方向・間隔に沿いつつも、自由に選んだ「穴」を見い出した。

0610塩尻コミュニティコア
「太鼓橋」で外部から直接繋がった1.5階に「通り」を配置することで、施設の検索/遭遇可能性を上げることを提案。各施設は、これらの「通り」で仕切られ/住所を与えられつつも、カテゴリーを超えた路上のコラボレーションを行うことが可能になる。(最終5案)。



0611ロングトールハウス
行政からの指導により撤去することになった擁壁と住宅を繋ぎ、3.5mの高低差を埋めることで住宅街の構造的なメンテナンスを行うことで、より深層的な意味での住宅とその環境との連続性を確保した。地階は、支持層に至るまで2層にわたり、擁壁が作られる以前の地形をトレースすることになった。

0701ハナノサクミセ
アパレルショップの内装。フレームで作られた森に服や靴を掛ける。マネキン以外のものに服を展示することの可能性を提案。

0702パンダハウス
雨戸と網戸の取付方で窓のバリエーションを作り出す。パンダのような外観をした集合住宅。

0708アリノスハウス
扉の開閉を「壁が移動する」ことであると捉え、開閉の度に平面が変化するリフォームの提案。扉の位置(オン・オフ)により64通りの平面バリエーションが可能になる。部屋数、収納量などの設計条件を変数化する。

0801アゼコミュニティ
あぜ道と大屋根で作られる住宅地の風景。民法上、隣地際50cmの空間を各住戸から提供し、塀の代わりに1mのあぜ道を造る。あぜ道は、隣人とのコミュニケーションを生み出し、この住宅地における生活空間を豊かにする近隣関係のネットワークとして働く。(最優秀賞)。



0801ジュウバコノマチ
アパレルショップの内装。ビルのような外観を持った什器が作り出す街。各々は1つの軸を中心とした軌跡を描いて回転し、形の違うビルに変化していく。

0801テーブルピクニック
森をレストランに変える、木のように大きなテーブルと背の高いイス。各々のテーブルは通常テーブル高さの0.7M程度から、木の枝に留まった鳥の目線に近づく2.5Mまで断面的に変化し、周囲の木々や動物と様々な関係を結ぶ。

0802ぐんま総合情報センター
歩行者を情報センターに誘い込み、2階に至る人の流れを作り出す「通り」、通りに面した「カフェ」、2階の大きな開口部を介して銀座の街に開かれた「ホール」を提案。情報センターに人を呼び込むため、宣伝媒体を一般紙に広げる提案。(最終5案)。

0804Tビル
周囲には、多くの歩行者が往来するもほとんどの建物は敷地境界線近くに建てられ、人々が落ち着いて溜まる場所が無い。このような環境の中、建物本体と開口が開けられた壁との間に、公園のような公共スペースを作ることを提案。

0805ヒューマンスケープ
広場には、様々な用途を持ち形の違った小屋を作る。これらは、周囲に作られるカフェやコンビニの利用者にも使われ、賑わいのある「街並み」を駅前に作り出す。トラフィックペイントで地面に描かれた模様に沿って、人が並び、溜まり、歩き、行動することが、更なる模様を浮かび上がらせる。(最終5案)。

0807グリーンヒル
林間学校的イベントにおいて、寝る時間というのは、活動時間のほんの一部に過ぎない。むしろ、それ以外の時間に行われるプログラムや交流の全体を、「寝床」のデザインを通して再設計することを提案した。

0808中之島埠頭
大阪中之島の川沿いにある敷地での、レストラン、簡易宿泊所、水上美術館、水上プールなどからなる商業施設群の提案。「水都大阪」における、現在の生活に根付いた、川と一体になった都市の新しい景観を作り出す水辺空間を提案。

0901House of Arts and Culture
各々の施設が入った、4つのキャラクターを持ったボリュームをパサージュで結び、日陰を作り出す一繋がりの壁で梱包する提案。ボリュームと壁で囲われた屋外空間は、貸室から溢れた芸術・文化活動に使われ、新しい街並を作り出す。

0903Designing in Teheran
道路側の壁面に凹凸を付け、表面積を通常の3倍に増やした形状のビルを提案。3倍に増えた壁面は、広告スペースとして使われるほか、襞形状の煙突効果で発生させたビル風を当てることで空冷する際に、ラジエターのように機能する。

0906Museum of Polish History
歴史的な建造物や史跡が見渡せる公園内の敷地の中、それらへの視線と、現在は美術館として使われている城を展示巡回路に組み込むと同時に、戦前のマスタープランを蘇らせる。博物館の枠を超えた複合文化施設を提案。

1009地面と屋根上の家
賑やかさと繋がった生活空間を作るために道路と地続きになった、広間と丘以外に何も無い1階と、賑やかさから出来るだけ物理的な距離をとり、下階に太陽光を届けることを可能にするため、周囲の屋根より高くまで持ち上げられた2階からなる、木造2階建住宅。

1010磯山調剤薬局
ロードサイドに建つ調剤薬局。床面に書かれた花柄が、駐車位置と歩道等の敷地内交通を計画し、内部では店舗の客動線や従業員のオペレーションを誘導する。また、花柄にそのまま高さを与えた柱では、花柄が構造計算上の数字に置き換えられ、架構の問題に接続される。

1111Kアパートメント
大阪府内で進行中の集合住宅の計画。2011年11月末頃に竣工予定。階段と周囲の関係から出来るワンルームのバリエーション。

地面と屋根上の家

ちょっと前に竣工した住宅の話。

地面と屋根上の家

駅から近い住宅地、大通りから1区画中に入った角地に建つ住宅。敷地は北と東の2面で接道し、長手東側には、T字路と、暗渠化された水路を挟んだ青空駐車場が広がっている。路上には、店の看板や植木がハミ出して置かれ、立ち話も多く見られる古くからの住民が多い街で、独特の開放感がある。
また、隣地境界付近で用途地域が切り替わり、南側の隣地よりちょっとだけ高く建てられるという、「用途地域の谷間」の様な場所でもあった。

この様な環境の中、賑やかさと繋がった生活空間を作るために道路と地続きになった、広間と丘以外に何も無い1階と、賑やかさから出来るだけ物理的な距離をとり、下階に太陽光を届けることを可能にするため、周囲の屋根より高くまで持ち上げられた2階からなる、木造2階建住宅を設計した。



1階広間にある、カマクラ状の内部に浴室が配置された丘は、冬季に1階南側上部の大窓から取り込んだ太陽熱を蓄熱し、テレビを向いて座るとソファとして、窓を開け外側から座ると縁側として使える他、玄関からの目隠しとして機能し、物置き、子供達の遊び場にもなる様に、さまざまな生活デザインに開かれている。



2階にある寝室は、ベットが床仕上げと呼べる程度の大きさで、勉強や読書等の寝る以外の活動はホールで行われる。窓の外には、1階とは全く異なった屋根上の風景が広がっている。



この風・熱・生活・人・モノの動きを、1繋がりの住宅の働きに結びつけた空間は、木造2階建住宅としか呼びようの無い空間であるが、通常のそれとは随分と違った在り方をしている。それは、この空間にまだ名前が無いからの様な気がしている。


冬季には、屋根上に持ち上げられたスラブ下、1階南面上部に取り付けられた採光・集熱用大窓から取り込んだ太陽光を、コンクリートが隆起した丘で蓄熱する。
スラブ位置と丘の高さは、最も低い時期の太陽高度と隣の軒との関係で決まっている。蓄熱効果が得られない日や、季節によって太陽光が当たりにくい箇所が出来るのを補うためコンクリート丘と平場部には床暖房を埋設している。
夏季には電動ブラインドで遮光・遮熱し、窓との間に熱を溜め、その熱を2階床に開けられたスリットから屋根、北・南壁を2重壁とすることで確保された換気層を経て、2階窓上部から廃熱する。換気層は冬季には熱溜となり、給気口から室内に暖気を取り入れる。



丘カバーは、コンクリートの蓄冷リスク・床暖房の立ち上がりの遅さへの対策として、丘とセットで設計された。通常ソファに使用される生地を2枚重ねで縫製し、クッション部にはウレタンを挟み込むことで断熱性と耐久性を向上させている。丘の3次曲面には、立体裁断によらず平面形状によって追従させる方法を採った。
図面と模型による設計を行い、最終的には型用の布で採寸してから製作を行った。カバーに付けられたポケットは携帯電話、各種リモコン、新聞等の収納として使われ、足りなくなった場合は容易に増設可能である。



この住宅、新建築4月号に掲載されるので、詳しくはそちらで。ご批評お待ちしております。

『パブリックジェネレーター』S P A C E S P A C E 展

東北地方太平洋沖震災により被災されました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。また、震災自体が未だ過去形にならない現状に日本中の人が不安を抱いていることと思います。

このような時期だけに、どのように動くか判りませんが、下記の概要で展覧会を行う予定ですので、とりあえずお知らせします。


関西若手建築家展覧会シリーズ Meets 2 1 7 [ nie - ichi - nana ]
東京・青山 プリズミックギャラリー

「関西若手建築家展覧会シリーズ Meets 2 1 7」は、建築家の芦澤竜一と平沼孝啓が、地元(大阪)で開催してきた建築レクチュアシリーズ 2 1 7[ nie - ichi - nana ]の2010年度ゲスト若手建築家5組による連続の展覧会です。

Vol.1 2011.03.10(木)- 04.10(日) 木村松本建築設計事務所
Vol.2 2011.04.22(金)- 05.22(日) S P A C E S P A C E
Vol.3 2011.06.10(金)- 07.10(日) studio-L
Vol.4 2011.08.19(金)- 09.19(月) ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ
Vol.5 2011.10.04(火)- 11.04(金) dot architects


S P A C E S P A C E 展 『パブリックジェネレーター』

SPACESPACEのこれまでの全作品を展示します。(展示は一部照明を除いた電力は使用しません)

会場:プリズミックギャラリー 〒107-0062 東京都港区南青山4-1-9 秋元南青山ビル5階
期間:2011年4月22日(金)~5月22日(日)
時間:10:00~17:00/休館日:毎週月曜日
  ※ 月曜定休(祝日の場合は火曜休)、5/3~5/5は休み
  ※ 日曜・祝日は裏手通用口よりお入り下さい。
入館:無料

主催:プリズミックギャラリー

企画協力:AAF アートアンドアーキテクトフェスタ


2 1 7[nie - ichi - nana ]で講演します

3/11に、芦澤・平沼両氏が主催するレクチャーシリーズで講演します。これまでには、dotArchitects・studio-Lの山崎亮氏・木村松本・前田茂樹氏などの講演が行われて来ました。関西圏の時間が空きそうな人は是非ご参加ください。申し込みが必要らしいので早めにどうぞ。

ちなみに、このレクチャーシリーズのメンバーによる「関西若手建築家展覧会シリーズ」なるものが東京のプリズミックギャラリーで開催されます。SPACESPACE展は4/22からなので、そっちの方も是非。

以下、講演会の概要です。


2 1 7[nie - ichi - nana ]

217 は 2ヶ月に 1度 7時から、2人の建築家が 1ゲストを呼んで、年に 7回 開催する建築レクチュアシリーズです。大阪を拠点に活動を行う2人の建築家・芦澤竜一(あしざわりゅういち)氏と平沼孝啓(ひらぬまこうき)氏メインスピーカーとなり、2ヶ月に1度(年/ 6回大阪+海外1回開催の3年間、毎回午後7時から)、ゲストスピーカーを招き、建築への思想や依頼のきっかけ、作品への手法やアプローチなどの作家思考性を探ると共に、より本音で刺激的なトークセッションを行います。
大阪という地域の特有性を引き出しながら、作家のオリジナリティを引き出し、建築家同士の交流の場として、また若き設計者への啓発の場として、活発な議論ができる場を目指します。

開催日時:第5回目 2011年 3月 11日(金)午後 7 時から

メインスピーカー:芦澤竜一 平沼孝啓
ゲストスピーカー:SPACESPACE

会 場:LIGHTING CORE(大光電機 本社ショウルーム)
〒541-0043 大阪市中央区高麗橋3-2-7 オリックスビル1階
※ 大阪市営地下鉄 御堂筋線 淀屋橋駅11番出口 徒歩2分 堺筋線 北浜駅 6番出口 徒歩5分

電話:06-6222-6224(代表)

定員:100名(事前申込制・先着順)

入場:一般 1,000円 学生 500円(建築士会会員 500円)
※学生の方は学生証の提示を願います。
※建築士会の会員の方は会員証の提示を願います。

申込・問合せ:社団法人 大阪府建築士会
〒540-0012 大阪市中央区谷町3-1-17 ジョイント大手前ビル5階
電話:06-6947-1961 ファクシミリ:06-6943-7103
Eメール:info@aba-osakafu.or.jp

今昔西横堀川と新しい町人のまちづくり

2/15~20に行われる(説明会は2/11)下記イベントのワークシップに参加します。ワークショップはディレクターのチーム毎に行うらしいので、是非SPACESPACEチームに参加してください。


平成22年度 今昔西横堀川と新しい町人のまちづくり
公開シンポジウム&ワークショップ


全体概要
今昔西横堀川と新しい町人のまちづくり実行委員会では、かつて大阪市の中心市街地(本町-阿波座間)の中央に流れていた旧西横堀川(現阪神高速道路環状線)の東西界隈で「ものづくり」を中心とした「まちづくり」活動を行っています。
現在は大阪有数のオフィス街であるこの場所もかつては、旧西横堀川の西岸に陶磁器店が数多く見られ、東岸には材木店が建ち並ぶといった、歴史的にものづくりの土壌を有する場所でした。特に西岸の瀬戸物通りでは、江戸時代より現在まで「大阪瀬戸物祭り」が続いており、この通りで生まれた「つぼ算」という上方落語の噺では、大阪商人の「もの」を介した生活者との活き活きとしたやりとりが伝わってきます。このように潜在的に大阪町人の生活文化が積み重なったこの地域に、現在的な「ものづくり」という新たな価値を付加させることで、良き古さに新しさがブレンドされた「まちづくり」を目指しています。



1.公開シンポジウム『地域の特性を活かした都市再生とその展開』

シンポジウム概要
当委員会では本年度より「大阪市街地の歴史的文脈を引き継いだ場所に立地する空きビル・オフィスの有効活用事業※1 」に取り組んでいます。近年金融危機以後、大阪の中心市街地でもビルの供給過剰により既存ビルの空室化と賃料の下落が問題となっています。それらの有効活用に向けて本年度は空室率や意識調査などの現況把握を行いました。そこで浮き彫りになった課題を受けて、本シンポジウムでは、都市再生・建物再生研究の第一人者である東京大学教授松村秀一氏と、東京東地区(CET)の東京R計画、地方での都市再生活動である山形R不動産など、都市の問題を再編集し続けている馬場正尊氏を迎え、地方都市の中心市街地の活性化というこれからの都市的課題に対して多角的に意見交換を行います。
※1平成22年度 国土交通省長期優良住宅等推進環境整備事業 住まい・まちづくり担い手事業認定

講師
松村 秀一(東京大学教授)
馬場 正尊(東北芸術工科大学准教授・有限会社オープンA代表)
パネリスト
末村 巧(みんなの不動産代表・株式会社アートアンドクラフト取締役)
松本 明(近畿大学理工学部教授)
(敬称略)

プログラム
・16:00-16:50:ワークショップ「街から生まれるものづくり」
ショートプレゼンテーション&講評会
・17:00-17:50:基調講演:松村秀一
・18:00-18:50:講演:馬場正尊 
・19:00-20:00:パネルディスカッション
パネリスト:末村 巧,松本 明
司会:河田剛(今昔西横堀川と新しい町人のまちづくり実行委員会代表)

日時:平成 23年 2月 20日 [日] 16:00~20:00
会場:坐摩神社会館(大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺3)
地下鉄本町駅15号出口より南側へすぐ(伊藤忠商事と南御堂の裏手)坐摩神社境内南側。
定員:100名
参加費:500円(学生、地域の住人無料)


2.ワークショップ『街から生まれるものづくりのかたち』

概要
本まちづくりのソフト的役割を担う「ものづくりから生まれる小さな景観と大きなネットワーク形成事業※2」は西横堀川のものづくりキーワードである「瀬戸物」と「木材」を使用したシェルフやプランターの都市への設置を通して、地域の担い手とものづくりの作り手とが協力して、賑わい創出と魅力的商業空間を作り上げることを目的としています。このワークショップでは、この活動に加え、※1の活動の現状把握調査で明らかになった「ものづくりの歴史の認知不足」「空室利用の弊害」といった課題を解決するような提案と併せて、旧西横堀川界隈のフィールドワーク・リサーチを通してこの街でしか生まれることはできない「ものづくりのかたち」を見つけ出します。又、ワークショップで生まれた優れた提案は、実現に向けて取り組んでいきます。
※2:平成22年度(社)大阪府建築士会/大阪地域貢献活動センター 大阪地域貢献活動基金助成認定

ディレクター
香川 貴範・岸上 純子 (SPACESPACE一級建築士事務所)
木村 吉成・松本 尚子 (木村松本建築設計事務所)
河田 剛 (とのま一級建築士事務所)
アドバイザー
井内 素 (陶芸家)
田中 おと吉 ("形"STUDIO)
古鍛治 達也 (植物事務所コカジ)
(敬称略)

スケジュール
・説明会:平成 23年 2月 11日(金・祝日)
10:00~12:00
・フィールドワーク:平成 23年 2月 15日(火)(予備 16日)
13:00~17:00
・ディスカッション: 平成 23年 2月 17日(木)
13:00~17:00(以後参加人数に応じたチームでの作業になります。)
・制作作業: 平成 23年 2月 19日(土)
13:00~17:00
・成果プレゼンテーション:平成 23年 2月 20日(日)
公開シンポジウム16:00~16:50でショートプレゼンテーション

定員:20~30名
会場:愛日会館(大阪府大阪市中央区本町4丁目7-11、)



申し込み・問い合わせ:今昔西横堀川と新しい町人のまちづくり実行委員会(担当:林晃輝)
〒550ー0011大阪市西区阿波座1丁目2ー13 3F
TEL&FAX:06-6534-2880 ・email:nishiyokobori@gmail.com

主催:今昔西横堀川と新しい町人のまちづくり実行委員会

協力:摩神社、近畿大学理工学部建築学科松本明研究室、株式会社つぼ善商店、株式会社清水陶器店、うつわ屋Meetdish

十日戎

十日戎というお祭りに行って来た。十日というのは1/10のことで、この日を本戎、前日を宵戎、翌日を残り福として、七福神の1人、商売繁盛の神様「恵比寿(戎)様」を祭るお祭りなのだそうだ。自営業者の多い商都大阪において、盛り上がりは正月以上である。独立後に人に教えられて、今年で多分4回目ぐらい。西宮戎とか他の場所でもやってるが、今年も今宮戎へ行く。

この祭り、他のお祭りには無いゲーム性があってなかなか面白い。ちなみに、御神輿や踊りのようなものは一切無い。



入口までの参道には、普通のお祭りと同様に屋台がずっと並んでいる。入口に近づくと「商売繁盛、笹もってこい」という囃子が聞こえてくる。派手な熊手なんかも売られているがこれはまだ脇役。この祭りの主役は「笹」で、簡単に言うと笹に縁起物を付けに行くお祭りである。関西在住の知り合いの事務所に行くと、大体この笹が飾ってある。


まず、昨年の笹を返して神社にお参り(神社のキャノピーというか庇?は巨大な番傘)。その後、何箇所かで配ってる笹(笹は無料)を貰う。なんとなく枝ぶりの良い笹が出てくるのを待つ。


次に、貰った笹に付ける縁起物を選ぶ。俵:食うのに困らない、熊手:福をかき集める、巾着:福を入れる、などのように各々意味があるが大体見れば判る。打ち出の小槌とか小判のようなベタな物もある。大体1個1000円ぐらい。


毎年公募で選ばれる福娘のブースは、客が多い(非モテ風男子多数)が、町内のおじさんがやってる所は、客も少ないので、声を枯らして客を呼んでいる。元福娘のおばさんブースもある。


このような祭りの形式になったのか、詳しくは知らないが、数人で行くとロールプレイングゲームのようである。ゲーム的要素をによって高められたイベント性、貰った笹を翌年に返すことでリピート率を上げるなど、なんとも良く設計された祭りであると毎年思わされる。

目的の建築

年末、豊田市美術館で開催されていた、石上純也氏の展覧会最終日に駆け込んだ。

建築物の模型というのは、実際に建物を作るより加重条件上遥かに有利である。1/50の模型を、仮に建物を作るのと同じ材料で作ったとすると、寸法は1/50になるが、面積は1/50×50=1/2,500、重量は1/50×50×50=1/125,000になる(もちろん、紙や木等の模型材料を使うと、更に軽くなる)このような計算したことは無くても、建築の模型を作ったことがある人なら、感覚的に理解している数字のはずだ。
故に、実物を思い浮かべないまま、その模型自体に建築的な圧倒を感じることは無い。

今回の展覧会では、これらのことが全て裏切られた。模型に「設計」を持ち込み、それが実際に建った状態を想像するまでもなく、その模型自体に圧倒された。


この展覧会について書いてる人は多いので、その後見に行ったこの建物について。




愛・地球博記念公園 地球市民交流センター(設計:山下設計、設計アドバイザー:塚本由晴 貝島桃代 桑原立郎)。市民交流センターという名前が付いてはいるものの、極めて異色な建物である。

市民交流センターというビルディングタイプも曖昧だが、通常は様々な大きさの貸室が集まった公共施設を、そのような名前で呼ぶことが多い。
そして、この建物にもそのような貸室は、建物外周部に一部あることはある。


地上レベルから見ると、ファサードは市民交流センターに見える。


この貸室に囲われた中心には、この様ながらんどうで吹きさらしの外部空間があり、誰でも入ることが出来る。ここも大きな貸室と言えなくもないが、人が通るだけの場所の時もあり、極めて特異な空間である。


この地球市民交流センターは、愛・地球博の広大な跡地利用のために作られた建物である。つまり、何か用途上の必要があって作られたというよりは、万博跡地に建物を作ること自体を目的に作られた(行政上の指針は)。
そのことには大いに疑問を感じつつも、そこに箱物の市民交流センターではなく、市民交流センターに見えない公共的な公園や動線、活動の複合体の様な空間を生み出した想像力に共感を覚える。

ただ、この名古屋市街地から離れたこの場所に、より多くの人を集める(この目的は、全然見当違いかもしれないが)という「目的」ための「方法」としてこの建物が設計され、機能するかという事にこそ、「建物を何かの目的のための方法として設計する」ポストバブル時代の建築の価値が見出されるべきであろう。

賃貸住宅の地域性

学生の間に住んでいた東京と、現在住んでいる大阪、コンビにや量販店で売ってる商品の値段なんてのはほとんど変わらないし、食い倒れの町という割には、食費も大して変わらない。同じ会社で同じ能力であれば、給料も変わらない(はずだ)。
しかし、こっちに来て物価の違いというものを大いに感じたのが、家賃と電車運賃だった。

電車運賃はこっちの方がちょっと高い。都心部の私鉄で1駅での比較だと、東京だと渋谷~代官山で片道120円のところ、大阪の心斎橋~本町で200円。1回の乗車ぐらいでは、大した価格差ではないが、定期とかになると馬鹿にならない額になる。

家賃は全然違う。無論、こちらの方が安いし、もっと田舎へ行くと更に安い。高校まで住んでた富山県では、同期が結構大きな戸建の賃貸住宅に3万/月で住んでいる。東京だと、ワンルームに風呂を付けようと思うと6万~だが、大阪は3万でも付いている。

今年の3月に事務所が引っ越した先は、梅田から(歩いても、徒歩20分)谷町線で2駅の天神橋筋六丁目駅。

ちなみに天神橋筋と言えば。


約3km。直線距離日本一らしい。さすがに長過ぎるので、まとまりとしては余り機能せず、3kmの間に同じような店が何回も出てくる。

事務所は駅から徒歩3分で77.77㎡(広告では7並びをやけに押していた)S造3階・8.5万。なかなか有得ない物件である。例え断熱材がほとんど無いとしても。。



事務所は、前から見ると巨大なビルのようだが


実際は、巾1.5m~3.5mの平らな建物。塚本師匠にはペットアーキテクチャーとして認定された。騙し絵と言う人もいる。




しかし、この物価の違いを、安いからと言って手放しに喜んでいるわけにもいかない。
関西私鉄沿線で目下進行中の賃貸集合住宅プロジェクトでは、このことがダイレクトに跳ね返って来た。

賃貸集合住宅では、実際はその時々での金利や空室率も影響してくるが、単純に図示すると、総工費=月の家賃×戸数×年数ということになる。家賃が半額になれば、総工費も半額。当たり前の話で、考えたら解ることじゃないかと言われるかもしれないが、実感として跳ね返って来たということである。

戸建住宅ではこのような物価の違いは余り関係無く(給料は東西差では無く、個人差なので)乗り越え可能であるが、賃貸住宅ではそうは行かない。土地活用とはそもそもそのようなものであるから仕方ない。

このようなことは、建築を作る際に拾い上げる、環境差が生み出す地域性では無いが、重くのしかかって来る条件という意味では、デザインするべき一つの地域性である。そして、そのためにの方法は発明されなければならない。

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