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鵜住居の合掌 episode1

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皆さま ご無沙汰しております。垣内です。

あるきっかけと思いが、ひとつのカタチとなりましたので何回かに分けましてご紹介させて頂きます。


「津波によって家は流された。しかし、コンクリートの基礎だけは残っている。」

私は今、建築家・宮本佳明さんをはじめとする多くのボランティアと共に、
残された基礎を花壇に見立てて植物の種をまき、その周りに人々が集える場所づくりをするプロジェクトに
参加しています。

7月末に岩手県釜石の根浜海岸沿いにある旅館・宝来館の隣に基礎の花壇を作り、
椅子を並べ、パラソルを立てました。

その際、家を失くされた人たちが残った基礎を眺めて立ち話をするを見て、
ここに小さな建築でもあれば、
過去や現在、そして未来について語り合える場が出来るのではないかと思いました。

私は、この思いを8月に開催された3.11以後の建築の可能性を考える展覧会「小さな建築のスタディ展」にて
「シンプルな建築行為。基礎花壇にそえて」と題し、基礎の花壇に小さな建築をそえるプロジェクトとして
発表しました。


「シンプルな建築行為。基礎花壇にそえて」
残った基礎の間口に応じた勾配の合掌フレームを並べて小屋を作り、基礎の花壇にそえる。
誰もが比較的容易に建築できる小さくてシンプルな構成とし、
残された基礎の上に小さな建築行為(DIY)を誘発させよう。
建築物だけでなく、建築という行為そのものが、その場所の記憶や時間を紡いでいく可能性を提案しました。


そして10月末、多くの方のご支援やご協力によってこのプロジェクトが、
「鵜住居の合掌」として実現しました。



まずは、このプロジェクトのきっかけとなりました「基礎の花壇」をご覧ください。


episode1:「基礎の花壇」



7月末。残された布基礎(基礎の内側は土)の内側には瓦礫や岩などが残っており、
私たちは清掃からはじめ、次に塩を含んだ表土を取り除いていきました。
皆、汗をかき、それぞれの思いを込めて黙々と作業しました。




表土を撤去した後、基礎に新たに土を入れ、植物の種をまきました。
そして、リビングであったであろう残された床下地の上に椅子を並べ、パラソルを立てました。



8月末。基礎の花壇に水をあげ、管理してくださった方のおかげで葉も生茂りはじめました。



そして10月末には、たくさんの花が美しく咲き誇りました。



episode2へつづく・・・。


「鵜住居の合掌」は、新建築12月号に掲載されておりますので、そちらの方も是非ご覧ください。

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