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太田拓実

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05月 28日 19:20   /  ミラノ探訪 - 隠された扉をひらく -
屋根のない美術館

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2006年2月22日の打ち上げ

映画『はやぶさ / HAYABUSA』を観てきた。とても面白かった。触発されて久しぶりの更新。

種子島以上に行きにくい陸の孤島・大隅半島内之浦で、密かに打ち上げられる銀と赤のM-Vロケット、一度は見てみたくて、2006年の8号機(はやぶさを打ち上げた5号機の2つ後)打ち上げに馳せ参じた。

陸の孤島と書いたが、このとき内之浦に行くのは3度目。オタクと呼ばれても仕方ない。

ある程度の土地勘があったので、種子島のような正攻法では撮れないと思っていた。実は往路の鹿児島空港で豪雨のためフライトが欠航、その時に目ざとくM先生を見つけご挨拶と自己紹介をしたところ、内之浦の広報責任者の方を紹介してくださり、腕章をつけてプレス席から撮影することができた。
(とはいえパンク、2度のスタック、雨で全身ずぶ濡れなどお約束の苦労もしています。よくあること)



機体が姿を現すのは深夜。
「はやぶさ」を載せた5号機は昼間の打ち上げだったはずだが、8号機は早朝打ち上げ(6時28分)。2月なので日の出前である。

黎明の空を閃光で染め上げたロケットは、それはもう非常に美しかった。
ベースライトを取るべく1分前からシャッターを開けていたのだが、早く露出を切り上げたくて焦った。
H-2Aと比べ明るく速く、スパッと上がっていく感じがした。雲間の位置が幸いして、一段目分離まで見届けることができた。





このとき搭載されていた赤外線天文衛星「あかり」は本年観測終了。お疲れさまでした。



これはオフィシャルの撮影用三脚。遠隔操作だと思うが(2km圏内は職員といえども完全待避)、土嚢越しの撮影というのもやってみたいものだ。

それにしても映画『はやぶさ / HAYABUSA』を見ていて思うのは、感動の共有がムーブメントを生み出すということ。
私の場合、打ち上げの撮影を始めて今年で10年になる。作品撮りのテーマが欲しかったので通い始めたが、調べると面白くてハマってしまった。
おそらくそういう人が大勢いて、ロケットや衛星が成果を出すたびに関心が高まっていき、はやぶさの感動的な帰還が導火線になったのだろう。
映画はブームの産物ではなく、金字塔と思いたい。




太宗寺(新宿区新宿二丁目)

その方面では間違いなく日本一の新宿二丁目には、ちょっと風変わりなお寺がある。太宗寺というのだが、4つのアーチ型シェルを合わせた造りで、「もしや名建築」と思わせる風格が漂う。

その太宗寺で一足早い盆踊りが今日から催されているので覗いてみた。ご近所の気安さだ。ちなみに私の事務所は新宿二丁目ではなく一丁目にある。徒歩2分だが全然違う町だと申し添えておく。

ググってもさっぱり出てこない建築としての太宗寺。良い時代に建ったんだろうな、と思う。






「雲の上のギャラリー」撮影行

このAARが縁で知り合った松島潤平さんが、ご自身の所属事務所である隈研吾建築都市設計事務所の最新作の撮影をご依頼くださった。高知県は梼原(ゆすはら)町にある「雲の上のギャラリー」である。
そこで担当者である松島さんと私で、リレー記事のような形を試みることとなった。少々脱線しても松島さんがフォローしてくれる思うので好きに書いてみよう。

この建築、既存のホテルと温泉センターを連絡する渡り廊下のようなものだが、そこには3~4階分の落差があり、普通に作っても歩道橋レベルより断然大きなものになりそうだ。かくして完成した建築はこの通り。



非常に存在感がある。積み上げた木材のボリュームが半端ではなく、あっさりとした長廊下を軽々と持ち上げているようだ。



この建築、作品名は「梼原木橋ミュージアム」という。橋の撮影には自信があるのだが、下から頭上を越えるように撮ると迫力が出る。私的にお約束のアングル。(左には坂本龍馬が通ったという「脱藩の道」が続く。



明らかに普通ではないが、何か親しみを感じる見た目。断面の白い断面が美しい。




ふと思い当たったのが子供の頃に本で見た、古代に存在したという出雲大社の大社。実在の可能性は高いらしいが、バベルの塔とかアレキサンドリアの灯台のように
少年心をくすぐってやまないこの偉容。



CGを拝借。


20m近くの高さがあるが、渓谷はさらに深く建築を包み込む。



正直こんな建築は撮ったことがない。しかし意外とうまくいったのは色々なサポートがあったからだが、舞台裏は松島さんに譲ることにしよう。




デザインの秋

日本のデザインイベントは秋。デザイナーにとってデザインは日々の活動でしょうが、やはり節目となるのはこういったイベントであろう。私も仕事の大半はデザインの記録なので、ちょっと忙しい時期である。

先日の「DESIGN EAST」(大阪)。

デザイナーの講演・プレゼンテーションを連続させ、展示形のデザインイベントとは一線を画すのが画期的。しかしちゃんと見応えのあるエキシビションも用意されている。今日はこれを紹介。詳しくはオフィシャルサイトを訪れてください。
http://www.designeast.jp/




コックピットの声

子供の頃の重大事件と言えばチャレンジャー号爆発と1985年の機墜落事件だ。どちらも少年の憧れの代表選手のようなものだから、ニュースにたくさん登場するのが不謹慎ながらにたいへん興味をそそった。
子供の考えることなのでご容赦願いたいが当時は乗客やクルーのことなどは当然思い至らず、図鑑でしか知らない憧れの飛行機にばかり関心が向いていたように思う。
そんな自分もやや大人になったのか、今気になるのは居合わせた人の行動や見ていた風景のほうで、今日はネットで日航123便のボイスレコーダーを久しぶりに聴いた。人の生前最後の肉声を聴くわけで、以前最初に聴いた時には非常にショックだったが、非常事態とはどういうものなのか想像するには素晴らしい教材だ。
あとからいろいろ言うのは簡単だがその場では何が起きたのかも正確には分からず、おそらく強烈なもどかしさの中で必死に目の前のことに対処したのだと分かる。
最後は衝撃音とともに途切れてしまうので、圧倒的な哀しさが残るのは何度聴いても同じだが。そんな悲痛なものでも記録が残っているのは残らないより何倍もいい、と思うのは私が記録を仕事とするフォトグラファーだからなのか、ついでに突然消息を絶つような他の飛行機事故も調べてしまい、収拾の付かない夜が更けてゆく。

写真は先日羽田空港で撮影したB747-400のコックピット。
それにしても日本の8月はどうしてこんなにメモリアルが多いのだろう。




関空に続く長い橋


関空は東京在住だと縁の薄い空港だが、完成した頃はレンゾ・ピアノ設計のターミナルを見学に行かれた方も多いのではないだろうか。
滑走路は地上構造物の向こう側で見えないので、空港の存在を意識させるのは延々と伸びる連絡橋となる。
この「関西空港連絡橋」、連続トラス橋として世界最長(3.750m)とのことである。
今回の仕事は前日最終便で関空in、同じく最終便で関空out。そんな一週間を象徴する一枚。


「はやぶさ」の帰還

2003年に打ち上げられた惑星探査機「はやぶさ」の帰還が成功したそうだ。このところ頻繁にニュースに取り上げられ非常に人気の「はやぶさ」。健気な探査機も愛らしく、遥か彼方の探査機を運用し続けた粘り強い人たちにも敬意を表したい。さっそくウェブにアップされた写真の美しいこと、それはもう戦慄を感じる美しさだった。

再突入は私もいつか撮ってみたい。

秀逸な動画を見つけたのでリンク
http://www.ustream.tv/recorded/7634995

感動さめやらぬうちに自分の写真で最も関連のありそうなものをアップ。



M-Vロケット8号機打ち上げ(2006年2月22日鹿児島県内之浦町)
時間は違えど、「はやぶさ」ほぼこんな感じだったはず。
固体ロケットの打ち上げは驚くほど明るくパワフルだ。

内之浦の射場も種子島以上に素晴らしいところなので、興味のある方はぜひ一度訪問されたい。特に秘密基地が好きな方。


追記
さらによく撮れている動画を教えてもらいました
http://www.youtube.com/watch?v=xyCbiKIScKM&feature=player_embedded


夜のロケット

今日の早朝は種子島でロケットの打ち上げがある。
6時44分14秒に予定されている。
インターネットのライブ中継があるようなので、こんな夜中にこのブログを見ていただいた方はこのまま夜を明かすのも一興。お勧めはしませんが。

ロケットの打ち上げ。これは実に素晴らしい。
ワールドカップとかオリンピックと同様に、ぜひ一生に一度は生で見た方がよいと思う。私はロケットしか見たことがないが、10年前に見て以来何でも実物を見に行かないと気が済まなくなった。

今回は金星探査機を積んでいて注目が高いのと、季候の良い時期なので、はるばる全国から好き者が集まっていることだろう。

ああ羨ましい。

ちょっと思い出しに昔の写真を載せてみる。
「ひまわり7号」を積んだH-2A9号機。2006年2月18日。
周りは恐ろしく暗いので射場だけが浮き上がり、これが翌朝飛ぶのかと思うと現代の神事のように思えてくる。
きっと現地は今こんなはずである。




-2010.5.18追記

上空の氷層により打ち上げ10分前に延期となってしまった。これだけ直前に止めてしまうと数日は飛ばせない。残念、よくあることだが見に行った人たちは落胆していることでしょう。
私も山奥でレリーズを持ったまま霧雨の中を待ち続けたことがあるが・・・


-2010.5.20追記

21日早朝に再設定されたとのこと。もう少しだ。



高所

仕事柄ときどき高所にのぼる。
撮影向けの高所というと、基本はビルの屋上となる。
建築写真は基本的に三脚を使うが、三脚ゆえにカメラは三つの脚の真ん中にあり、ギリギリ端まで攻められない。カメラを水平に構えるときはいいのだが、
俯瞰になると際どいところに立ってカメラを突き出して下に向けたりしなくてはならず、これは結構怖い。
自分が落ちるのは想像したくないが、小物を落としても凶器になるのでNGである。
しかし不思議なもので、丸腰だと出来ないこともカメラを持っていると平気な気がして、ひょいと行ってしまう。見ている方が怖いかも知れない。

今日はビルの9階から緑化された空地を撮影。
この高さだと風の心配もないのだが、中途半端な高さがちょっと怖い。40m弱といったところ。

この写真はタワーマンションのベランダをお借りした。
約130m。
空撮とは違う、被写体と同じ高さが気に入っている。


ミラノ2 チミテッロ・モヌメンターレ

いつもの遅筆を改めようと思い、急にリポート色を強めようと思ったが
やはり続かないものです。
ミラノデザインウィークは、縮小傾向・非冒険的で手堅い傾向と概観されるのだと思いますが、そうはいっても巨大な本会場と市内各所でのイベントは一人の脚では回りきれるものではなく、ちょっとした取捨選択と巡り合わせに任せざるを得ないところです。




さてサローネが始まる前は余裕があったので、先の日曜日にガリバルディ駅の近くにある記念墓地「CIMITERO MONUMENTALE」に初めて行ってみた。
選りすぐりのセレブリティのための墓地である。貴族諸侯や財産のある人がここにお墓を構えるそうだ。
外国のお墓習慣のようなものを垣間見られて興味深いのだが、日本のお墓と比較してもほとんど意味がないくらい、豪華絢爛百花繚乱な墳墓みたいなものが立ち並ぶ様は異様というか、面白いとしか言いようがない。
小型の教会が密集して建っているような感じだ。加えて彫刻の国イタリアらしく至る所に秀逸な像が立ってい見とれてしまうが、夜歩いたらさぞ恐ろしいに違いない。
一応お参りの人がいる現役の墓地なので敬虔な顔をして撮影していたが、ヨーロッパのお金持ちはホントに果てしないものだと心底思う。

もし墳墓や祈念碑の設計を依頼されたら見た方が良い場所なのかもしれません。



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