建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”


ヴィム・ヴェンダース 《もし建築が話せたら…》 2010
Photo © Donata Wenders; from left: Wim Wenders, Ryue Nishizawa, Kazuyo Sejima

東京都現代美術館にて「建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”」展が開催されます。SANAAと「アートとライフの関係」をディレクションのひとつとしてきた東京都現代美術館との共同企画です。以下、展覧会の概要です

21世紀にはいり、情報化や都市化の進行によって、新たな生活形式やパブリックスペースが生まれてきています。本展は、環境や都市の問題、人口の増加やその構成の変化など、私たちをとりまく状況の変化に対して、建築家、アーティストがどのようにこたえ、空間をつくっていくのか、その提案、実践を示すものです。その空間は、人々に新しい体験やアプローチを促し、環境との潜在的な可能性を顕在化させてくれます。アーティストの提案は新しい世界観のメタファーとして建築家の実践的提案と響き合い、きたるべき「人間性」についてのイメージを複数の角度から指し示します。3.11の震災を含め、自然災害や政治的・社会的不安は、なんらかの形で常に世界各地の現実のなかに存在します。こうした状況に対して、建築は人々にとってどのような存在でありうるのでしょうか。本展においては、日本を含め世界各地における人々や自然、社会の内外において多様な経験・思考から導かれる建築の普遍的な表現と、ローカルの知恵や技術との融合に見いだされる「発見」が展覧されます。
14カ国28組(予定)の建築家、アーティストはそれぞれの空間における実践、試みを、模型、ドローイング、映像、彫刻、写真、ミクストメディアのインスタレーションなどで見せます。眼だけでなく、身体や感覚にうったえる展示空間はその全体が「建築、アートがつくりだす新しい環境」そのものとして、一つのステイトメントとなります。

[出品作家] ※アルファベット順
AMID.cero 9 エル・アナツイ バーレーン王国文化省 ペトラ・ブレーゼ ダグ+マイク・スターン 藤本壮介 アントン・ガルシア=アブリル フランク・O・ゲーリー ジェラティン 原広司+ローランド・ハーゲンバーグ 平田晃久 石上純也 伊東豊雄 クリスチャン・ケレツ 荒神明香 近藤哲雄 ルイザ・ランブリ オフィス・ケルステン・ゲールス・ダヴィッド・ファン・セーヴェレン ピエト・オウドルフ スミルハン・ラディック マシュー・リッチー+アランダ╲ラッシュ+ダニエル・ボシア&Arup AGU 妹島和世+西沢立衛/SANAA マティアス・シューラー+トランスゾーラー セルガスカーノ スタジオ・ムンバイ フィオナ・タン ヴィム・ヴェンダース

会 期  2011年10月29日(土)‐2012年1月15日(日)
休館日  月曜日 (ただし1/2、1/9は開館)、年末年始(12/29~1/1)、1/4、1/10
開館時間  10:00~18:00 ※10月29日(土)は21:00まで特別延長開館(入場は閉館の30分前)
会 場  東京都現代美術館、東京藝術大学
観覧料  一般1,100円(880円)|大学生・65歳以上850円(680円)|中高生550円(440円)|
小学生以下無料

展覧会URL(公式):http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/129/1
展覧会情報(公式):http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/129/2
作家紹介 (公式):http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/129/4