サイモン・スターリング展/仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)


仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ) 提供:CNAC-LAB

南青山のCNAC-LABでサイモン・スターリングの展覧会が開催されています。下記、展覧会の概要です。

CNAC LABでは、2012年2月9日より、英国ターナー賞作家、サイモン・スターリングの「仮面劇(マスカレード)のためのプロジェクト(ヒロシマ)」を上映します。本作は、昨年1月から4月上旬にかけて、広島市現代美術館で展示された作品で、東京では初めての公開となります。広島市現代美術館には、英国が生んだ20世紀彫刻の巨匠ヘンリー・ムーアの「アトム・ピース」という一体のブロンズ彫刻が1987年から収蔵されています。その作品の背景には、冷戦構造の中に隠された政治、核開発、美術、そして様々な人物が造り上げていった事象の変遷が、複雑に絡みあっていることを、スターリングは、能の謡曲『烏帽子折』のストーリーを軸に、歴史家のように丹念に紐解いていきます。能面と能面との間で、何層にも重なり合う複数の物語は、能と現代彫刻というふたつの様式化された表現方法を行き来すると同時に 、欧米と日本との異なる文化と歴史からの多様な引用を、卓越した創意と転覆のストーリーにまとめあげています。「共有された記憶や歴史」を再考し、冷静にナショナリズムへ対向するスターリングの強靭な知が体現された本作を、3.11から1年が経とうとするいま、日本であらためて体験する貴重な機会となります。


会場:CNAC LAB(港区南青山 5-4-30 CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex 1F)
会期:2012年2月9日〜2012年5月11日
開廊:11:00〜19:00

公式URL:http://www.cnac.jp/exhibition/index.php