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「今社会の変化の中で我々は何を学び、社会とどう関わるのか」をテーマに、実際に社会的な活動をされている方へのインタビュー集

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07月 08日 20:12   /  フェラガモ 靴
フェラガモ 靴

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4.29「応急から復興へ」を終えて

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東日本大震災で被災された方に、心からお見舞い申し上げます。

衝撃的な映像はテレビで、ネットで見ていたはずだったが、映しだされるスライドと語られる言葉が重い塊となってぶつかってくる。言葉を失う。事実が事実として突きつけられることがこれほど苦しいとは思わなかった。

我々はプレゼンテーションを拝見し、何をつかむことができたのだろうか。無力感、怠惰、焦燥だけだったのか、そうではないはずだ。多くの者が現地へ赴き情報の差異を埋める必要性を感じたに違いない。当然ではあるが、"被災"に対しての情報が直接的な被災者と非被災者では断絶しているように感じた。現段階で話を聞く中で伝わってくることは無力感などのネガティブな情報ばかりであった。確実に言語がひとつ足りていないようだ。これではポジティブな転換を行おうとしても変換がうまくいかず空虚で同様に現場には伝わらない。そのために、プロトコルとして現地視察が必須なのだろう。情報の齟齬、それはおそらく現地でも変わらない。それを解消するために阪神大震災以降、issue+designでできますゼッケンが開発され東日本大震災に送られた。

今回の話の中で、木村博昭氏は住宅の安全性の「情報」について一般市民に翻訳する存在として活動された。関西建築家ボランティアスタッフは被災地において住宅を視察し、「住宅が安全かどうか。」を翻訳していった。水平器などのデバイスは直感的に住民にも共有できる情報で住宅の安全性を共有できたという。加藤拓郎氏の中でとても印象的だったのが自身も住むのシェアハウスがアナログとデジタルのハイブリッドした有効な情報拠点としての機能を果たしていた点だ。twitterや対面のやりとりでそこに安否情報や援助物資などの情報が集まる。宿泊施設としてメディア関係者に貸し出され、さらに情報の密度や広がりが増す。こういった物理/仮想空間における情報のシェアに関して今回はやはり特記すべきなのだろう。電気がいち早く復帰した商店街で携帯を充 する人々の写真はまさにそれを表しているのではないか。中木亨氏からは人々のネットワークの重要性が語られた。誰かがやるのはなく、誰もがやる。ネットに上がっている情報が現地に届かないことを問題視し、応急期においてプラットフォーム構築の必要性を繰り返された。ネット上でなく、現地にアイディアが集まることが重要なのだと。三部においてトークセッションとして関西の建築家の方々から意見や質問が出た。それらはどれも率直で、テレビやネット以外ではない生の重要な情報を有している彼らを目の前にしたら自然なことだろう。

重くのしかかってきたが、この座談会を通して情報のシェアの仕方に注目したい。もちろんそれは現場とレベルのものからネットにおけるそれも含めてである。それは何を情報化し、受信発信するのか。それは誰が作成し、管理するのか。そういった点にこそデザインが有効で、ユーザーを意識しなければいけないはずだ。今回注目されたtwitterなどSNSは情報の深度が浅く流されやすい。それとは違った狭く深い情報を受信発信するデバイスがオンラインでもオフラインでも重要なのではないか。応急期にそうした情報のシェアの仕方を模索し、続いてアイディアのシェアすることが復興への橋渡しになるだろう。


浅野翔

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